ニッチでごめんね

A pulp information about lesser-known world

東の名店「いり江」のこっくりあんみつ【門前仲町】

こんにちは、DEKAEです。

大規模な再開発が行われた日本橋や、次々とオシャレなお店がオープンしている清澄白河。

いわゆる「イースト・トーキョー」の魅力は尽きることがありません。

中でも忘れてはならないのが門前仲町です。江戸の下町風情が色濃く残る寺町で、優しい時間が流れる甘味処を見つけました。

門前仲町/いり江

概要

もとは寒天製造業として昭和の初期に創業した門前仲町のいり江さんは、昭和45年に甘味処としてオープン。

寒天と縁が深いだけあって、あんみつや豆かん、ところてんといった寒天おやつにこだわりがあります。

こちらの寒天には神津島と大島の天草を使用。遠く離れているとはいえ東京都なので、地産地消といえなくもないですね。

ちなみに大島の天草のほうが青みがかっているそう。同じエリアでも特色が出るのは興味深いです。

あんみつに使われるあん、寒天、赤えんどう豆はすべてお店で手作り。

じっくり時間をかけてこしらえる甘味たちは優しい味わいで、ご近所の癒しスポットとして人気を博しています。

お雑煮やきしめんもあり、軽食屋としても使えます。本当に昔ながらの甘味処の趣ですね。

そういうお店が東京の下町に残っているというのは、なんとも魅力的なことです。

かき氷もあるので、お若い方たちは皆さんそちらを召し上がってました。

ネーミングも良く、「かき氷」ではなく「氷あずき」とかなんですよね。なんかそう聞くと美味しそう…

あんみつ

栗小倉あんみつ(税込880円)。

輝くばかりの栗に小倉あん、紅一点(?)のイチゴが映えます。

小倉あんは小豆の食感をしっかり残して炊きあげられています。甘さはけっこう強めで温かいお茶によく合う…。

お店の公式サイトによると、あえて甘めに作っているようですね。近年はデザートも甘さ控えめが主流ですが、これくらいが昔ながらの甘さだそう。

求肥にもざらめがたっぷりまぶされていますが、口どけがよく美味。

そしていり江さんの特徴的なのは、黒みつと白みつを選択できる点。あまり見かけない白みつにしてみました。

黒糖特有のコクがなく、すっきりとした甘さの白みつ。あんも栗もしっかり甘いのでちょうど良かったです。

クリームあんみつ(860円)。

小倉ではないあんみつはこしあんなのですね。このあんの形状にはこだわりがあるようで、へらで半月をかたどって盛り付けているそう。

なんとも美しいこの断面は通常のディッシャーでは表現できません。

クリームはアイスクリーム。やはりクリームが入ると黒みつが合いますね~。

栗小倉にはない桃も入っていました。あんみつにはどんな果物も合いますが、桃入りはなかなか珍しいかも。

おまめさんは隠れて見えませんが、富良野産の赤えんどう豆使用です。じっくり時間をかけて炊いたほっくりタイプ。

寒天も豆も柔らかめでお年寄りから小さなお子さんまで食べやすく仕上がっています。

それぞれの素材が丁寧に作られており、かつ全体の量のバランスも良いあんみつ。

このようなお店にはずーっと続いていってほしいものです…

いり江 → 食べログ

営業時間は11:00~18:30(ラストオーダー18:00)。水曜定休です。

水曜であっても祝日のほか、深川不動堂の縁日にあたる1・15・28日は営業しています。寺町という感じで実に素敵である。

あんみつ等の甘味は持ち帰りが可能で、門前仲町土産として贈る地元の方も多いそうですよ。

おわりに

水辺散策やお寺参りも愉しい門前仲町。歩き疲れたら、老舗甘味処のいり江さんで一息入れてみてはいかがでしょう。

関連記事

www.niche-dekae.com

 

おしまい