ボンジュール、DEKAEです。
突然ですが私、フランスSTAUB社の『ココット』を料理に愛用する いわゆるストウバー(あるいはストウブ男子)です。
そんなストウバーの聖地とも言うべきビストロがパリにあります。そこでは一人でも手軽にランチが楽しめますよ。
Les Cocottes(レ・ココット)
概要
今回ご紹介するのはフランス・パリのLes Cocottes(レ・ココット)。
フランス料理界の巨匠クリスチャン・コンスタンが手がけるカジュアルなビストロです。
この方は高級レストランからカフェ、チョコレートショップまで様々な業態の飲食店を営んでますが、このLes Cocottesのコンセプトはずばり「ファストフード」。
値段・時間の両面で気軽に美味しいものが食べられるようにという、フランス料理ではあまり無いスタイルのお店です。
パリに2店舗あり、ガイドブックなどでは7区サン・ドミニク通りにあるお店が紹介されていることが多いですね。
こちらはエッフェル塔のふもとで、同じ通りにコンスタンの他の店も軒を連ねています。
私が行ったのは8区のホテル、ソフィテル アルク・ド・トリオンフ内にできた二つ目のお店です。場所はこの辺▼
凱旋門からちょっと歩いたとこ。
なぜこの店をストウバーの皆様にご紹介したいのか。それは、全ての料理がSTAUBの鍋で出てくるからなのです。
この日私は一人でパリをウロついており、気兼ねなくランチができるお店を探していたところLes Cocottesにたどり着きました。
ネット情報から7区の小ぢんまりしたお店を想像して行ったので、8区のお店に着いたときは「あれ、こんな立派な店…?」と少々戸惑いましたが…
外から大きなウインドウ越しにSTAUBが沢山陳列されているのが見えたため一安心。
7区の店は狭く、高い椅子のカウンター席ばかりだそうですが、8区のお店はカウンターの他に通常のテーブル席もあってけっこうな広さです。
入店
たどり着いたのは金曜日の14時過ぎ。ガラッガラだったためか立派な4人掛けのテーブルに案内されてしまいました…
そうそう、この店の素晴らしいところは通し営業である点!
パリはランチのラストオーダーが14時という店が多いので、それ以降でも入れてくれるのはありがたいです。
▲STAUB陳列棚
さて席につくと、アフリカ系と思われるウェイターの兄ちゃんがメニューを持ってきてフランス語で話しかけてきます。
私がポカンと口を開けていると英語に切り替えてくれましたw
まずは飲み物を聞かれたのでドヤ顔で答えます。
「Eau gazeuse, s'il vous plaît.(炭酸水をお願いします)」
これだけはどこでも使うと思い、バカの一つ覚えで言えるようにして行ったのです。
本当はフランス語を話せないのはもうバレているので、返事は全て英語w
さらに「ワインは?」と聞かれたので「Non merci.(結構です)」とすました顔で答えると、「えっいらないの?」と。すいませんね下戸で。
食事は無難に日替わりランチメニューで。
と言っても微妙な時間だったので、「まだ日替わり頼めますか?」と聞いたら厨房に確認してOKしてくれました。
ディナー同様好きな前菜とメインを組み合わせることもできますが、そうするとお値段がとんでもないことに…
メニューに英語が書いてあったかウロ覚え。確かフランス語だけだったような?ホームページには英語メニューがあるので予習できます。
日替わりランチメニュー
本日のアントレ(前菜)9ユーロ。なんか葉っぱの上にチーズとリンゴが乗ったサラダです←
葉っぱには酸味のあるドレッシングがかかってました。ま、これは見た目通りのお味です。
絶対に火を通してなさそうなサラダまでSTAUBに入ってくるという徹底ぶりw
これを下げにくるタイミングでテーブル担当が変わりました。
きつね顔に黒縁メガネ、お団子頭にぺたんこ靴・フレアスカートという出で立ちの、サバサバしたお姉さん。自分の中でイメージしていたパリの若者像そのままです。
本日のココット(メイン)16ユーロ。サバとタラ?のクリームソース的な←
温かい料理ですが、器は全然熱くありません。別で調理したものをわざわざSTAUB鍋に盛り付けているのでしょう。
ただこのメイン絶品でした…クリームソースに独特のスパイスが効いていて。生姜だったのか、ウコンあたりの香辛料か?
最後にパンでこれをぬぐってですね…はぁ幸せ。こういうのが外食の楽しみですよね~。
デザート
再び笑顔でお姉さんがやってきて、「デセール(デザート)はいかかですか?」とメニューを見せられます。
何となく断り切れずにデセールとカフェまで頼んでしまう日本人。
フラン(プリン)とカフェラテまでしっかり頂きましたよ。またこれがやたらとデカいの。
これは最初からSTAUBで蒸して冷やしたのかなぁ?ご丁寧に鍋敷までSTAUBですw
お会計は〆て45ユーロ…。チップまで含めて昼から50ユーロ払ってきました。とんだ出費
クレジットカードを出して「50ユーロで切ってください」と言うと驚かれたので、チップは不要かもしれません。
良いところ&微妙なところまとめ
今回はアイドルタイムに一度行ったきりなので あまり説得力はないですが、個人的に感じた良い点・微妙な点を挙げてみます。
良いところ
・お手軽感。短時間で美味しいビストロ飯を食べられます。それでもデザートまで済ませると1時間ぐらいはかかりましたが。
・アクセス。凱旋門至近にあって便利です。食後は散歩がてらオペラやギャラリー・ラファイエット方面まで歩いて行きましたので、そちらからのアクセスも容易かと。
・営業時間。12時から23時までの通し営業で助かります。
・スマートな接客。店の人は皆さんすごく感じが良くて英語も流暢、いわゆる「パリの洗礼」を受けることはありませんでしたw
微妙なところ
・正直、STAUBで調理してそれを鍋ごと出すわけではないので…店名に対して中途半端な印象ではあります。
・「ファストフード」と銘打つにはお値段が張りすぎ。逆にディナーの方がコスパはいいかも。
・上記の「良いところ」踏まえて、やや観光客向けかな~と。コテコテのパリ感を味わいたいのであれば他の選択肢があるかもしれません。
・上と矛盾しますが、平日のお昼時は地元のサラリーマンなんかで激混みだそうです。夜は予約必須とか。結局ローカル・観光客のどっちからも人気ってことですな…
おわりに
何はともあれ、食事は複数人でたっぷり時間をかけて…というのが主流のおフランスのこと。
さくっと本格ビストロランチが楽しめるのは お一人様旅行者にとっては心強い味方です。
それにしてもSTAUBってとにかく重いですよね。それを毎回出してきて洗いものは大変じゃないんでしょうか…
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おしまい