こんにちは、DEKAEです。
東京は中央線沿線に住む友人たちと中央線グルメ開拓中です。
ある日、荻窪に美味しそうなマレーシア料理の店を見つけたという友人。早速予約してもらいましたが…
「なんか電話したとき、お店のお姉さん爆笑してたけど大丈夫かな?」
何かが起こりそうな期待と不安を胸に、潜入してきました。
荻窪/馬来風光美食
雰囲気
今回目指すのは東京・荻窪にある馬来風光美食。日本でもまだ珍しい中華系マレーシア料理のお店で、さまざまな媒体で紹介されている有名店でもあります。
JR荻窪駅の西口(丸の内線なら北口)を出て、青梅街道を右手に進むこと数分。
地図アプリを見ながら来たにもかかわらず、とりあえず迷子…全然お店を発見できません。
あちこちウロウロした挙句にようやく発見した看板がこちらです。
ちょっと夜には見つけづらいカラーリングでしたね。
んで、この建物を見渡してもやはりお店らしきものの入口が分かりません。
そこでもう一度住所を確認してみると「地下1階」となっています。よくよく見てみると…
えっまさか入口ここ?この扉を開けて地下に降りるの??
ひぃっ恐ろしすぎる…。
「ひろこの店」のインパクトが強すぎて、国旗がデカデカと垂れていなければマレーシア料理屋が存在するとは思いもしないでしょう。
入口の扉はなぜかスーツケースでおさえられています。しかも物が無造作に積まれてめっちゃ狭い!!人一人が辛うじて通れないぐらいの狭さです←
私たち一行はわりと細身なので、鞄をひっかけたりしながらもなんとか入れましたが…大柄な人にはかなり難易度高そうw
かくも怪しい雰囲気なのに、お店に入るとすごい賑わい!
狭小なお店にカウンターが6席ほど、4人掛けテーブルが2つぎゅぎゅっと詰め込まれています。
私たちが案内されたテーブル以外は満席です!換気もしてないしめっちゃ密www
お店は元気いっぱいのお姉さんが一人で切り盛りしています。友人が電話越しに聞いた爆笑はこのお姉さんのものでした。
とにかくツッコミどころ満載の凄いお店ですが、2000年オープンとのこと。実はけっこうな老舗なのです。
料理
テーブルには年季の入ったメニューが置かれていました。お姉さんいわく、メニューに載ってないメニューもたくさんあるとのこと。
飲み物に果肉入りジュースを頼んだところ「品切れです」とのことだったので、お茶にしときました(笑)
ビールは生のほか、シンガポールのタイガービール(瓶)なども置いてます。
料理ですが、けっこうな種類が「要予約」か「今ありません」ということで…意外と選択肢は少なめ(笑)
そもそもマレーシア料理に詳しくないし、もはやよく分からないので「何かおすすめありますか~?」と尋ねたところ、返ってきたのが「ペーパーチキン」という答えでした。
紙のチキン…?これはメニューに載っていなかったこともあり、まったく想像がつきません。
しかしお姉さんのおすすめとあれば頼まないわけにはいきますまい。
こちらがペーパーチキン。クッキングペーパーで包まれているようですね。
手をメタメタに汚しながら開封します。うん、ここにはウイルスなんていない
この写真じゃまったく食欲をそそられませんが、実際は驚くほどの美味でしたっ!
オイスターソースやニンニクを基本とするたれがしっかりしみ込んで、ぷりっぷりの食感に。加えてほんのり薬膳風の香りが後を引き、奥深い味わいになっています。
後から調べたら、ペーパーチキンは現地でも大変人気な料理なのだとか。てっきりお姉さんのオリジナル料理かと思っていた←
たれに漬け込んだチキンを「油紙」で包み、そのまま揚げるというもので、屋台などでも王道のローカルグルメだそうです。
「肉骨茶」通称バクテーです。名前はよく聞くけどマレーシア料理だったのですね!
甘苦いとでもいえばいいのか、絶妙な漢方の香りがたまりません。揚げ出し豆腐にもスープがしみ込んで、噛むたびにジュワッと口にあふれます。
豚バラは柔らかくなるまで煮込まれ、身離れもバツグン。これは幸せの一品である…
底のほうに巨大なシイタケが眠っていて、良いダシを出してます。
唐辛子入りの醤油的なソース。これをスープにたらしていただくのもグッドです。
野菜も欲しいね~とのことで野菜炒め系メニューをお願いしたら、「冬は野菜高いからやってないの」とのこと。
で、「これならできます」ということでオクラとアスパラの炒め物のようなものを出してくださいました。
しかし今年の冬は野菜の価格が下落して農家さんも困っていたはずであるが!
何やったっけ…肉と魚のすり身を湯葉で包んで揚げたようなやつ。
なぜかスイートチリソースがめっちゃ辛くて、辛かった記憶しか残っていません(笑)
ラストの炭水化物はカレーラーメンと迷いましたが、お姉さんが「ルンダンがおすすめ」と言い切るのでお願いしてみましたよ。
こちらがお姉さんイチオシのルンダン!ほんのり甘辛、これは日本人みんな大好きな味に違いありません。
牛肉がとろっとろに煮込まれてますし、ジャスミンライスに肉汁が絡んでたまりませんわ~
お姉さん監修でレトルトでも販売しているそうです。後日同行者が発見して写真を送ってきました。
(友人撮影)
成城石井などの高級スーパーで販売しているようで、なかなかの強気価格!お店で食べたほうが安いんじゃないかなw
3種類の展開でやり手なお姉さんなのでした。
営業時間など
〆にデザートでもと思いましたが、安定の「今日は無いです」とのことで(笑)これにて打ち止め。
お会計をお願いすると一瞬で「9,000円ね!」と言われ、早っ!みたいな。
しかも3人で行って9,000円ってだいぶ安いんですけど…本当にちゃんと計算したのかな?
いずれにせよ、割りやすいように端数はおまけしてくれたっぽいですね。
帰り際には「メリークリスマスと良いお年を~!」と最高の笑顔で送り出してくれたチャーミングなお姉さん。
この方に会うために来る常連さんが多いようで、実際「またね~!」と言って帰るお客さんも。
我々も「また来たいね~(コ○ナが落ち着いたら)」と話しながらお店を後にしました。
火~金曜日は18:00~23:00、土日祝は16:30〜23:00。月曜定休です。
喫煙可能と情報がありますが、実際のところは不明なので要確認。
おわりに
美味しいらしいという評判は聞いていたものの、それ以上にすべての料理が味わい深くて本当に満足。
あえて「中華系マレーシア料理」と銘打つ意味も分かった気がします。
めっっっちゃ狭いし日本的なきめ細やかなサービスはまったく期待できないので…正直、一緒に行く人はかなり選ぶと思いますが(笑)
東南アジアのディープさを感じたい方にはものすごくおすすめです。
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おしまい