¡Hola! DEKAEです。
ボリビアの事実上の首都ラパス。
標高3,000メートルを超える天空都市で市民の足となるのは、地下鉄でもトラムでもなく何とロープウェイ!
不思議な「公共交通機関」とともにラパスの空を飛び回ってみましょう。
Mi Teleférico(ミ・テレフェリコ)
天空の公共交通機関 ロープウェイ
ラパスの街を歩いていると、突如上空に現れるゴンドラの姿に驚かされます。
アトラクションと見まがうようなこれ、れっきとした公共交通機関なんです。
Mi Teleférico(ミ・テレフェリコ)の名を持つこのロープウェイは、2014年に都市の交通渋滞緩和を目的として開業。
色ごとに路線が分かれており、現在建設中のものも含めて全11色展開です。
それでなくてもラパスの町並みは すり鉢状の特異な景観。
その間をカラフルなロープウェイが飛び交い、ますます唯一無二の街という印象を与えています。
一応身長制限があるみたい。やっぱりまるでアトラクションですね…
このテレフェリコ、今では市民の足としてだけではなく観光客にも人気の乗り物。
早速ラパスの「大空ツアー」に出かけます。
Línea Roja(赤)
まずは観光客にも使いやすい赤の路線。
ラパス旧市街にあるセントラル・ステーションとエル・アルト市を結ぶ路線です。
お、おじさま…?
エル・アルト市は世界で最も高い位置にある都市と言われていますが、非常に治安が悪いことでも有名。
しかしここに国際空港がある他、曜日によっては泥棒市やチョリータ・レスリングなどが開催。多くの旅行者が足を運ぶスポットでもあります。
もともとはコレクティーボ(ミニバス)かタクシーで行くしかありませんでしたが、テレフェリコのおかげで より簡単にたどり着けるようになりました。
▲Estación Central(セントラル・ステーション)。Taypi Utaというケチュア語の駅名も付いています。サガルナガ通りから徒歩15分程度です。
DEKAEがエル・アルトを訪れた日はちょうど泥棒市をやっており大賑わいでした。
しかしまぁ…さすがに治安の悪さで有名な地区、あまり長居すべき場所ではないなという雰囲気。
特に夜は絶対に行ってはいけない場所と言われています。
しかしテレフェリコの開通により、駅構内ではある程度安全に夜景を楽しめるようになりました。新たな観光名所となったようですよ。
Línea Planea(銀)
赤の終点駅16 de Julio(Jach'a Qhathu)から、エル・アルトを水平に移動する路線。
2019年3月に開通したばかりです。
▲泥棒市の様子がよく見えます
▲エル・アルトには未舗装の地区も多い
私高いところがあまり得意ではないのですがね。わりと気絶しそうな景色でしたよ
その辺の遊園地の観覧車よりもよっぽどスペクタクルです。揺れるし…。
また この路線に乗っているとワイナポトシの山がとてもよく見えます。
▲右に小っちゃく写っているのがワイナポトシだったはず…
ちなみに16 de Julio駅からは青の路線も出ていますが、これはエル・アルトのさらに高いところに登ってしまうので乗らない方が無難でしょう。
Línea Amarilla(黄)
銀の終着駅Mirador(Qhana Pata)から新市街ソポカチ、オブラヘスを結ぶ路線。
このMirador駅で降りたら、ぜひ一階に足を運んでみてください。
お土産に最適なチョコレートショップEL CEIBO(エル・セイボ)があります。
▲一つ2Bs.(30円)くらい。空港にも売っていますがけっこう高いので、ここでまとめ買いしておくとお得です。お歳暮にいかが?なんつって
この黄色の路線、テレフェリコの中でも絶景路線として人気のよう。
ふもとに向かうにつれて標高が下がり、高層ビルが立ち並びます。
かたや突然 岩山がそびえたつという…本当に摩訶不思議な都市です。
ラパスでは2019年5月1日に大規模な地滑りが発生しましたが、その現場がまさにこの路線の真下。
復旧作業を行っている様子が見られました。
言葉を失うような被害。
一日も早い回復をお祈りします。
Línea Verde(緑)
オブラヘス、カラコトを結ぶ路線。
カラコトには大使館や高級ホテルも多く治安良好なエリアです。日本庭園なんてのもありますよ。
Del Libertador(Chaqui Apu)で黄色から緑に乗り換え。
同じ駅でLínea Celeste(水色)にも乗り換えられます。水色は旧市街のJavier Prado付近に繋がっており便利です。
その他情報
テレフェリコの各路線、始発駅から終着駅までの所要時間は10分~15分ほど。
ご紹介した4つの路線全てに乗っても一時間かからない程で観光に最適です。
利用者の多い主要駅では並びますが、ゴンドラが次々到着するのでそんなに待つ感じはありません。
運賃は一回の乗車で3ボリビアーノス(Bs.)、およそ50円。別系統への乗り換えなどには別途3Bs.がかかります。
地元民はチャージ式のICカードを利用していました。
開通自体が最近のため、駅のおトイレが綺麗なのも潔癖の私にはありがたい点でした(ただし便座は無い。盗まれちゃうのかな?)
おわりに
乗っているだけでラパスの街並みを一望できるロープウェイMi Teleférico。
その登場により速く安全に移動できるようになった他、新たな雇用も生まれたためラパス全体の治安改善にも貢献しているそうですよ。
そんな「出来るロープウェイ」に乗って、あなたもぜひ空のお散歩を楽しんでみてください。
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おしまい