相撲の聖地両国に、モンゴル人たちが憩うモンゴル料理のお店があります。
確かにモンゴルといえば、日本の大相撲とは切っても切れない深い縁で結ばれている国。
さらに、同じ蒙古斑を持つことから日本人の起源があるのでは?とも言われていますが、意外と謎に包まれた国ですよね。
そんな「近いようで遠い」モンゴルにはどのような食文化があるのか?ちょっぴり覗いてみましょう。
両国/ウランバートル Ulaan Baatar
概要
サェンバェノー(こんにちは)、DEKAEです。
京葉通りを歩いていると、両国橋を渡ったあたりで現れるこちらのお店。ここが今回の舞台、モンゴル料理ウランバートルです。
店名そのものより「モンゴル料理」のほうが強烈なインパクトを残す看板ですが…
日本人にあまりなじみのないモンゴル料理を全面に押し出すという点で良い戦略かもしれません。
ま、「ウランバートル」でも十分すぎるくらい分かりやすいと思いますけどw
両国駅の東口を出て「横綱横丁」を真っ直ぐ進み、大通りに出たところで右に曲がるとすぐです。
店内は手作り感あふれるアットホームな内装。馬頭琴や鎧?などもいろいろ飾ってあって旅情を誘います。
モンゴルと相撲のミックスカルチャー。なんといってもご店主は元力士だったのです。
引退した今となってはずいぶんシャープになっておられるものの、さすがにマッチョで格好良い。
店内の神棚には落とした髷も飾ってあり、これはなかなかお目にかかれない貴重なものです!
ご店主はあまり積極的にそのことをお話しにならないんですが、店員ばりにずっとお店にいた常連さん(?)がいろいろと説明してくれましたw
店長さんは横ではにかむばかりで、お人柄がにじみ出てますね。
料理
さて、肝心のメニューに移りましょう。
料理はほとんど羊肉です。かつてモンゴルに旅行したときもそうでした。
私羊肉が大好きなのですが、さすがに三食オール羊は飽きるんだなということを痛感し、二日目は韓国料理に逃げた思い出。笑
とはいえ日本で暮らしているとそう頻繁に羊肉を食らうこともありませんので、この日は思う存分いただきましたよ。
スペシャリテの骨付き塩ゆで肉。
よく切れるナイフで肉をこそぎ落としていただきます。この作業がだいぶ大変で、蟹食うとき以上に無言になるのはご愛嬌…。
値段忘れましたが、こちらはハーフサイズで2,300円ぐらいだったかな?通常は3人前(3,800円ぐらい)です。
そのままでもほんのり塩味で十分旨いですが、一緒に出てくるニラ入りソースをかけて食べるのもまた良し。
ナイフで取れる部分がなくなったら、あとはしゃぶりつくのみ!巨大ケ○タッキーって感じで
モンゴルのソウルフードといえば、こういった肉包みパイや餃子的なものです。
これらはどんな食堂やバーでも見かけました。中国からインネパにかけて、こういうものが共通で食べられていますよね。
ボーズ(4個入り600円)。小籠包のようなもので、注意深く食べないと肉汁が吹き出ます。
ジューシーですごく美味しかったっ!今回頼んだものの中で一番のヒットかもしれません。
具の羊肉は何かのスパイスで味付けされていたように思います。
バンタン(790円)は小麦粉を使ったとろみのあるスープ。シチュー的なやつですね。
超熱い状態で提供され、しばらく冷めないため要注意です。
スープの品ぞろえがなかなか豊富です。
基本的には小麦粉と羊肉を使ったものですが、うどん入りのものもお腹に優しそうでいいですね。
締めにお願いしたのがツイヴァン(850円)、モンゴル風の平打ちうどんです。羊肉と野菜がたっぷりでヘルシーな気がする!
デザートは各350円ぐらいだったかな?
それぞれ、バニラアイスとヨーグルトにチャツァルガンシロップなる黄色い液体をかけたものです。
これはチャチャルガンとも呼ばれ、必須アミノ酸やビタミンなど200種以上の栄養素を含む(!)モンゴルのスーパーフルーツらしい…
グミ科の果物だそうですが、なるほどかなり酸っぱいです。
ひたすら肉を貪ってもこれを摂取しておけば健康になれそうっていう謎の安心感
ミルクティー
モンゴル風ミルクティーのスーテーツァイ(カップで250円)。
ドリンクメニューにあった「ミルクティー」の文字に惹かれ、食後にお願いしてみました。
「ミルクティー」としか書いてませんが、特有の黒茶を乳で煮出して塩を加えるという摩訶不思議な飲み物でした。
現地では休憩時間はもちろん、食事中のお供としても普通に飲むようですね。
モンゴル人のお客さんはポットで注文してシェアしてましたが、ものすっごい独特な味なのでいったんカップで様子を見ることをおすすめします。笑
そして、お会計は2人で合計8千円いかないぐらいでした。良心的!
量が多いのであまり品数を頼まなくても満腹になるんですよね。
おまけ
卓上に置かれていた七味唐辛子ですが…
ナナミちゃん!?まさかのナナミが正しい読み方だったの!?
営業時間は18:00〜23:00(ラストオーダー22:30)、年末年始のみお休みです。
※入口で喫煙可?
おわりに
両国というド日本な場所にありながら、我々以外のお客さんは皆さんモンゴル人。束の間旅行気分を味わえます。
さらに店長や常連さんとも楽しくお話させてもらい…モンゴル旅行時、現地の方たちに信じられないくらい親切にして頂いたのを思い出しました。
羊好き・アジア好きにはぜひ訪れてほしいお店です。
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おしまい