こんにちは、DEKAEです。
都道府県をテーマにしたテレビ番組やあるあるネタが尽きない日本ですが、その境目を意識することはあまりないのではないでしょうか。
実は関東の鉄道駅至近に、気軽に歩いて越えられる県境があります。しかも!全国でも大変珍しい、3つの県を分ける境界線なのです。
三県境
概要
Wikipediaによると、日本全国に三県を分ける境界線は40か所以上存在するそうです。
しかしいずれも山頂にあったり川が県境になっていたりで、歩いて越えることは不可能。
その中にあって(恐らく)日本で唯一平地にあり、誰でも歩いて行き来ができるのが栃木・群馬・埼玉を分ける県境なのです。
ここはいろいろ事情があって、正確な県境が定められたのはつい最近のこと。人類の好奇心とは底知れぬもので、その県境を一目見ようと訪れる者が増えたといいます。
これに目を付けた行政が「いっそ観光地化してしまおう」と画策したのが現在の姿のようです。
2016年ごろから、隣り合う2市1町が協力して周辺の整備・広報に着手。しまいには田んぼのあぜ道を一部買い取るなどして、2018年に遊歩道まで完成させました。
すぐ近くに「日本一大きなハート」渡良瀬遊水地があることも手伝って、北関東のひそかな観光スポットとなった…というわけです。
さらに便利なことに(?)最寄りの鉄道駅から徒歩10分ほどで行けることも判明。
たまたま渡良瀬遊水地周辺に用があったので、少し足を延ばしてみることにしました。
行ってみた
やって来たのは埼玉県加須市。
今回の散策の起点となる、東武日光線の柳生(やぎゅう)駅の改札を出ると…
おっ!駅舎内でお目当ての場所が紹介されています。
自ら「激レアな名所」などと申告してしまっているのが微笑ましいですね。
三県境があるのは駅の出入り口の反対側。現場までの案内図などは特に設置されていないので、地図を参照しながら向かいます。
到着しました!
のどかな田園風景の中に突如現れる遊歩道。2018年に完成しただけあって、異質ともいえるほど整備された感があります。
この遊歩道を進むと…
これが噂の三県境!
手作り感あふれる看板に、思わず「シュール…」と声が出てしまいます。しかもほとんど読めない…
各県も手書きの看板で表示されています。なんだか小学校の体験学習を思い出しますね。
妙にカクカクしているのには何か理由があるのかな?
三県が記された標石。この空間の中では、これだけやたら大人びて妙にかっこいいですね。
ただしこれ、正式な標石ではなく県境確定時に設置された記念プレートらしいです。
小さな公園のようなスペースもあります。さすがにこの木の板には座れないと思いますけど…
感想を自由に書けるノートも設置されていました。けっこう皆さん積極的に書かれているようで、私が行った前日の日付もありましたよ。
別のボックスには記念スタンプが入っていますが…
やたらデカいので小さな手帳とかだと入りきらないかも。先ほどのノートに捺して写真だけ撮っときましたw
群馬県と栃木県を、文字通り股に掛けてみました。
ちゃんと全身を使って三県に跨った写真もありますが、あられもない姿なので掲載は控えます。
アクセス
東武日光線柳生(やぎゅう)駅より徒歩10分。駐車場やトイレまで整備されており大変ありがたいです。
ただ、周辺には民家と水田が広がっています。騒いだりゴミを放置したりで迷惑をかけないようにしてくださいね。
また、ここから1キロメートルほどのところに「道の駅かぞわたらせ」があります。
道の駅でおやつでも買って、渡良瀬遊水地を眺めつつ三県境まで散策するのも良さそう。
おわりに
まさにB級という言葉がふさわしい激レアスポット(褒めている)のご紹介でした。起伏の多い日本では、歩いて気軽に超えられる県境は案外少ないんですね~。
実は、私の出身地である山口県下関市からも徒歩で福岡県北九州市に渡れるのです。
しかも海底トンネルを歩きながら県境を越えるということもあって、けっこう珍しいスポットなんですよね。灯台下暗しでなかなか気付かないんですけど…
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おしまい