あまり知られていないかもしれませんが、福岡は独自のうどんカルチャーを有する県です。
県内でも地域によって異なる特徴がありますが、北部の北九州市を代表するのが「肉肉うどん」。
インパクト抜群のうどんをいただきに、北九州でも特異な個性を放つお店にやってきました。
門司港/たまやうどん
概要
こんにちは、DEKAEです。
今回の舞台は、その渋さが「エモい」として近年SNSで注目されている門司中央市場。
JR門司港駅を出てレトロ地区を通り抜け、10分ほど歩くと到着する古~いアーケードです。
戦後の闇市として始まっており、今もその趣を残す出入口。ここから中には入らず、大坂町通りという大通りを歩いていくと…
アメリカにある中華料理屋のようなのれんが!昭和感満載な周囲の雰囲気の中で、ひときわ目立っています。
このたまやうどんさんは地元民から愛される肉肉うどんのお店。
これは北九州市・小倉発祥のうどんで、西日本では珍しい黒みがかったつゆに角切りの牛肉をゴロゴロ投入したものです。
この手のうどんを出すお店は北九市内に点在していますが、たまやうどんはテレビ局の取材も頻繁に訪れるちょっとした名物店。
というのも、のれんにある通り牛肉のステーキも提供しているからなんです。
かなり本格的なステーキをリーズナブルにいただけるとあって、うどんとステーキで迷う…なんてことが起きてしまう不思議なお店。
グルメサイトなどには「ステーキハウス たまやうどん」と掲載されており、ステーキ屋なのかうどん屋なのか?もはやよく分からなくなっています。
店内はカウンターが7席・テーブル3卓と小ぢんまりしており、平日のお昼時はすぐにいっぱいになってしまいます。
意外と週末のほうがのんびりとした空気かも。
ステーキも魅力的なのですが、実は肉肉うどんを食べたことがなかったDEKAE。
まずは基本のうどんをいただいてみます。
肉うどん
通常の「肉うどん」は700円。牛すじが1.5倍入った「肉肉うどん」は850円です。
肉肉うどんのビジュアルが気になるけれど…うどんには米が必要な私は「牛すじ丼+肉うどん」のセット(1,200円)にしました。お新香付きです。
セットメニューだとどちらかがミニサイズになるのかと思いきや、両方レギュラーサイズでやってきました。
炭水化物だ~いすきな私にはとってもありがたい。
宮崎牛のすじ肉とネギがどっさり乗った、インパクト大のビジュアル!
「肉うどん」でもこの牛すじの量ですからね、「肉肉うどん」になると破壊力が半端なさそう。
牛すじは甘辛く炊いてあり、とろける食感がたまりません。通常の薄切り肉の肉うどんよりもガッツリ肉を食らった気分になれます。
そして黒く光るつゆ。初めて関東で見たときは仰天しましたが、まさか地元近くでもこの手のうどんがあったとは!
九州のうどん麺は全般的にやわやわですが、こちらはその中ではコシがあるほうかな。
それでも讃岐うどんなどと比べれば赤子のようなものですが…
中央に乗った生姜も肉肉うどんの特徴。生姜はお店で擦ったものを好きなだけ入れられます。
最初に提供された瓶の時点でかなり大量ですが、「足りなかったら言ってくださいね」とおっしゃっていただきました。
生姜ラバー必見です。
牛すじ丼
セットにした牛すじ丼は、単品だと750円です。
牛すじがこれでもかと乗って、もはや米が見えない!しっかり味付けしてあるためどんどん進みます。
お好みで卓上の辛味噌を加えてもグッド。もともと味が濃い目なので、あまり付けすぎると後々喉が渇きます。笑
辛味噌をうどんに投入する常連さんも多いようです。
年始だったからか、サービスで筑前煮も付いてきました!手作りのお惣菜はほっこりしますね。
その他
入口付近には「ご自由にどうぞ」コーナーがありました。
だしを取るのに使っとたと思われる昆布といりこ、そしてお漬物。
これだけでご飯一杯行けるが!
営業時間は11:00〜15:30。不定休のため事前にFacebook等でご確認を。
駐車スペースが数台分あるようですので、自家用車で行く場合は事前に問い合わせておくといいでしょう。
※全席禁煙
おわりに
華やかな門司港レトロ地区から離れた古い一角。そこで地元民から愛される素敵なうどん屋での、肉肉しいランチ模様のご紹介でした。
門司港に来たら毎回焼きカレーしか食べてないな…なんて方は、ぜひ北九州のソウルフード「肉肉うどん」にもチャレンジしてみてくださいね。
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おしまい