こんにちは、DEKAEです。
衝撃的なコストパフォーマンスでラム好きからカルト的人気を誇るBistro ひつじや。
かつての本店は北新宿の裏路地、年季の入った雑居ビルの2階にありました。
雰囲気の怪しさのみならず、タンドールの煙でモクモクの店内はどうにも快適とは言い難く…気軽に人を誘えないのが悩みの種だったのです。
そんな同店が、2021年に移転オープン!
移転先は新宿南口のマインズタワー、なんと超高層オフィスビルの飲食店街に堂々と並んでいました。
この手のビルに入った名店は軒並みありふれたお店になっていく…そんな複雑な気持ちを抱きつつ入店したら、まったくの杞憂!
往時の素晴らしさを残す名店のまま、グレードアップしているではありませんか。
代々木/Bistro ひつじや
概要
1988年に代々木にオープンして以来、エスニック好きの心をつかんで離さないBistro ひつじや。
北新宿の古~い建物のイメージしかなかったので、こんな立派なオフィスビルに入っちゃって大丈夫なの…などと勝手ながら心配しておりました←
しかし、すでに都内のあちこちのオフィスビルに出店してたんですね。経営ノウハウが蓄積されていたのも納得。
なんといっても、このオープンな空間であればディープな料理も気軽に楽しめてうれしい限りです。
屈強な男たちが働いていた旧店舗に比べ、スタッフが可憐なお嬢ばかりになったのも女性陣にとっては入りやすいポイントかもしれません(?)
彼らはキッチン担当になったのであろうか
ディナー
新しいお店にはカウンター席があります!一人でもさくっと夕飯ができてありがたや。
さっそく、同店を代表するチュニジア料理ブリック(920円)をいただきます。
ひき肉の包み揚げなので「チュニジア風餃子」なんて呼ばれることもありますが、実際目の当たりにするとまずはその大判サイズにびっくり。
そしてナイフで中心部を割ると…とろ~り卵の黄身が流れ出てきて二度びっくりします。
夜でもおひとり様に優しいカレープレートがあるのがまた使い勝手バツグンなのですよ。
こちらはお値段忘れましたが、カレー2種にシシカバブがついたもの。
シシカバブはもちろん羊っ!風味はしっかり残しつつも臭みは上手に消してあります。
何より、ふわっと柔らかな口当たりとあふれ出るラムのジュース…。グリルの技術が圧倒的なんだわ。
とにかく感動の美味しさなんですが、料理は一人2,000~3,000円も出せば大満足。そのコストパフォーマンスに衝撃を受ける人が続出です。
こんな小綺麗なビルに移転してきてもクオリティがまったく落ちてなくて、しかもお値段ほぼ据え置きで、もう感謝感涙。
ランチ
素晴らしいコスパを誇るBistroひつじやですが、私が強く推している理由がもうひとつあります。
それは、西アジア~北アフリカの料理店でありながら、なぜかマニアックなアメリカ料理が出てくるということ。
思いっきりニューオーリンズ発祥のケイジャンチキンがランチタイムのセットメニューになっています。しかもたったの800円!
ケイジャンチキンは薄くたたき伸ばされているためかなり柔らかく仕上がっています。
スープは魚のだしかな!?あまり経験のない風味を感じて面白かったです。こちらもほんのりスパイスがきいて温まりました。
別で提供されるナンはお代わり自由。チキンがけっこうピリッとしているのでライスとナンが進みます。
セットに飲み物は含まれませんが、なんとランチタイムはチコリコーヒーが90円だったので追加しました。
これまたニューオーリンズの伝説的カフェ「デュ・モンド」発祥と言われるチコリコーヒー。
ザリガニにオイスター!美食の街ニューオーリンズのグルメ事情【アメリカ合衆国南部】
独特の苦味がエスニックな後味にぴったりです。けっこうクセがあるものですが、ミルクが入ることによってリッチな風味に。
ケイジャンチキン、チコリコーヒーともに夜のアラカルトメニューでも注文できます。
しかし本当に何でこのお店でこんなディープ・サウス(アメリカ深南部)カルチャーに触れられるのか非常に謎。
ランチセットにはブリックやシシカバブのプレートもありますので、昼から多国籍なムードに浸ることが可能です。
11:00~23:00の通し営業、定休日なしとがんばっております!
おわりに
すこぶる安くてしっかり旨い。知っておくと一目置かれること間違いなしなBistro ひつじやのご紹介でした。
旧代々木店の階段でランチに並んだ記憶が懐かしいな~などと思ってみたりもしますが…
なんといっても新店舗のマインズタワーは、都営地下鉄に直結でアクセス至便。この使い勝手の良さは魅力的と言うしかないでしょう。
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おしまい