グリュスゴット(こんにちは)、DEKAEです。
DEKAEがこれまで訪れた地域の中でも、中央ヨーロッパ(中欧)に対する憧れは格別のものがあります。
その理由の一つは、何てったってカルチャーとしてのカフェが根付いているから!
2011年には「ウィーンのカフェ文化」としてユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
創業100年以上の老舗中の老舗カフェにふらっと入って、コーヒー一杯で何時間もいられるのですから羨ましい限り。
モーニングからちょい飲みまであらゆるニーズに対応する懐も備えていますしね。
こちらの記事では、私がウィーンに二度訪れた際に過ごしたカフェハウスについてまとめたいと思います。
※2019年9月追記:常連だったと伝えられる著名人を追記しました。
- 1.Sperl(シュペール)
- 2.Central(ツェントラル)
- 3.Café Museum(ムゼウム)
- 4.Café Sacher(ザッハー)
- 5.FRAUENHUBER(フラウエンフーバー)
- 6.GOLDEGG(ゴルデッグ)
- 7.Diglas(ディグラス)
- おわりに
1.Sperl(シュペール)
[常連客:フランツ・レハール、ジークムント・フロイト]
ウィーンに初めて行った日、ホテルの近くで見つけたこちらで夕飯をいただきました。
窓の外から古めかしいビリヤード台が見えて、ウィーンのカフェの何たるかを見せつけられたという、いわゆる思い出の場所。
口コミサイトの評価はイマイチですが(笑)元々あまり愛想がよくないと言われるウィーンっ子気質を味わえるので、DEKAEは好きです。
決して無愛想なわけではないのですよ。「一人ですけど」と入っても「お好きな席どうぞ~」と言われるような、気楽なお店です。
ロケーションが少し不便なので観光客でごった返さないのも◎
『Before Sunrise』という映画のロケでも使われたそうです。
読み方はよく分かりません。シュペール?シュペルル?
2.Central(ツェントラル)
[常連客:アルトゥール・シュニッツラー、ペーター・ アルテンベルク]
ザ・ウィーンのカフェ、ツェントラル。
初めてウィーンに行く人に「一軒だけカフェに行くとしたらどこがいい?」と聞かれたら、ここを挙げます。
まず店内の気品が圧倒的ですね!天井高~い。
そしてとにかく忙しそうで、にこりともしないウエイターたち!これぞウィーン!
皆さんすごく早歩きで注文を取ってもらうのも一苦労ですが、不快な感じはないんですよね~。
元旦のモーニング開店直後に入って、出るころには長蛇の列でした…
モーニングセット。バターかジャムを選べました。小さいとはいえ瓶のままのジャム!
余談ですが、クロワッサンというのはウィーン発祥だそうですよ。
3.Café Museum(ムゼウム)
[常連客:クリムト、シーレ、ココシュカ、カール・クラウス、オットー・ワーグナー]
内装はわりと普通なんですが(←)、けっこう歴史があり多くの芸術家が通っていたというカフェ・ムゼウム。
美術館併設のカフェっぽい名前ですが、そういうわけではないようです。
数度オーナーが交替、そのつど改装しているようですが、どこかのタイミングで当初の姿に改装し直して現在に至るようです。
普通とのたまった姿こそ、歴史あるこのカフェの本来の姿なのですね!
とは言え真っ赤な椅子はフカフカで、ウエイターさんもそつのない仕事ぶり。
何より適度な混み具合なので、私にとっては数あるウィーンのカフェの中でここが一番居心地が良い気がします。
また国立歌劇場至近という立地もグッド。オペラ鑑賞後のchill outには最高の場所です。
「サンドウィッチ」って書いてあるメニューを頼んだら宝石みたいなオープンサンドが出てきて、泣いた。
4.Café Sacher(ザッハー)
有名なホテルザッハーのカフェですね。
甘いものが苦手なDEKAEですが、こちらのザッハトルテは美味しくいただけました。
意外と生クリームと一緒に食べた方がさっぱり。
ここも常に行列のはずなんですが、私が行ったときはさくっと入れたんですよね…21時くらいだったからかな…
もう一つザッハトルテで有名なDEMELは、行列で諦めました。
5.FRAUENHUBER(フラウエンフーバー)
壁一面の窓から とにかく陽の光を取り入れようとするウィーンのカフェの中にあって、一際異質なのがこのフラウエンフーバー。
ちょっと薄暗いのみならず地下にも部屋があります。
マリア・テレジアお抱えのシェフがオープンしたウィーン最古のカフェと言われており、モーツァルトやベートーヴェンが店内でピアノを演奏したこともあるとか。
というわけでウエイターさんもいぶし銀の方たちばかり。何というか、私のような若造がこういった方にサービスしてもらい、剰えチップをお支払いするというのは居心地が悪いのですが…
その重厚な雰囲気とは裏腹に日替わりランチセットがお得なカフェです。笑
自家製レモネードを注文したら、ビビッドカラーのレモネードがボトルでたっぷり出てきました。
6.GOLDEGG(ゴルデッグ)
ウィーン中央駅至近の住宅街にぽつんと佇んでいます。ベルヴェデーレ宮殿観光のついでに便利なロケーション。
き○たま…ではなくゴルデッグです。
地元のカフェという感じで、近所のおっちゃんたちが新聞を読みに来るような、日本の純喫茶のような雰囲気で良かったです。
何とな~くのドイツ語で注文したら、ウエイトレスさんに笑顔で「グー!」と言ってもらったのも良い思い出。
7.Diglas(ディグラス)
現地風に呼ぶとディグラシュ。ガーリーな内装で男性陣はちょっと入りにくいかもね。
家族経営らしくアットホームな感じです。旧市街に数店舗あるようですが、私が入ったのはシュテファン広場すぐの店です。
ここ いつ覗いても混んでいて、たまたま入れたときは日本人女性のおひとり様とともにカウンター席に通されました。笑
そしてそれが運命の出会いに――なりませんでした。
おわりに
その他にも退廃的な雰囲気のハヴェルカ、日本にも支店があるラントマンをはじめ、まだまだ行ってみたい有名店が山ほどあります。
カフェ通いしたさにウィーンに移住してぇ~
けど実際住んだら行かないんでしょうね…やはり毎日通うには高価だし、コーヒーそのものが美味しいわけではありませんからね。若い人ほぼいないし…。
それでもやはり、きちっとベストを着用して忙しなく働くウェイターたち、明るい店内、ざわめきや食器の触れ合う音だけがBGM…なんていう雰囲気が大好きなんですよね~~~
日本の純喫茶に対するのと同じような郷愁を感じるのでしょうか。
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おしまい