ボンジュール、DEKAEです。
ベルギー王国での旅行先として上位を争うのが、北西部のBrugge(ブルージュ、ブルッヘ)でしょう。
歴史地区を含む世界文化遺産を3つ擁し、欧州文化都市にも選定された美しい観光地です。
そんなブルージュ観光に加えて、隣町までサイクリングもしてきました。
まるで美術館!運河の街ブルージュ
概要
ブルージュへは、首都ブリュッセル中央駅からIC(快速電車)で約60分。
この区間に肉料理で有名なゲントを挟んでいることもあり、ベルギー旅行のゴールデンルートの一つと言えるでしょう。
ブルージュの旧市街は歴史地区として世界文化遺産に登録されています。運河と建物で作り上げられた、歩いているだけでため息が出るような美しい街です。
まずは雨の運河クルーズ
ブリュッセルからブルージュに到着した後、まずは運河クルーズで町の全貌を知ることにしました。
縦横に運河が張り巡らされたこの町ではクルーズが大人気。発着ポイントも何か所かあるため、気軽に乗船可能です。
時は9月下旬、色付き始めた木々や花が美しい季節。天候にも恵まれました。
船頭さんのガイドを聞いたり、橋の上から手を振ってくれる人にお手振り返しをしたりと大変優雅なひと時。
ん、何か雲行き怪しくないですか。
あれよあれよという間に雨。さっきまでの天候はどこへ?
ブルージュは一年のうち200日以上は雨が降るとかで有名だそうです。準備の良い方が傘を広げ始めますが、危ないので傘の使用はご遠慮くださいと注意が入りました。
ザーザー振りではないものの、風も出てきて冷たい雨が顔に打ち付けてきます。
だんだん無言になるボート上の一行。雨の中カメラを向ける人もおらず、船頭さんのガイドが虚しく響き渡ります。
世界一美しい三途の川って感じ?
レンタサイクルで小さな町ダムへ
ヨーロッパのサイクリング道
ぐったり疲れた我々がゆっくり昼食をとっていると、また晴れ間が!
雨が多いといってもずっと降っているわけではないのですね、天気が変わりやすいというだけで。
この好機を逃すまいと、我々はレンタサイクルショップに向かいました。
町の中心、でっかい鐘楼の隣のホテル(の地下)というロケーション。渋いです。
今回は私の希望で、ブルージュから7km程のところにあるダムという小さな町まで、自転車で行ってみることになっていました。
このルートは人気のサイクリング&ジョギングコースになっているとのこと。看板があちこちに出ているため、迷わず到着できます。
ブルージュの市街地を抜けるあたりには、まるで船のための踏切のような跳ね橋も。
ダムに近づくと、きれいに舗装された川沿いの道が延々と続きます。他にサイクリング&ジョギングしている人にはほぼお目にかかりませんでしたが…
なお、ブルージュにはレンタサイクルショップがたくさんあります。こちらのサイトで探してみてください。
ダムの町で現地の人と交流
到着しました。
ブルージュのように洗練された町並みではないですが、まさにヨーロッパの小さな町といった趣。
お店の軒先の看板もおとぎ話のよう!
自転車を置いて散歩していると地元の子どもたちらしき一団と行き逢いました。
すると何ということでしょう、彼らが口々に「コンニチワ」と言うではありませんか!
やや戸惑いながら「こんにちは」と返すと、キャーと騒ぎながら逃げていきました。
いまだに謎の事件。日本人がよく来るからなのでしょうか…
町の教会の近くでは、おじいさんが散歩させていた大きなバーニーズ・マウンテンともお友達になりました。
たまたまこのような瞬間を切り取られただけで、嫌がられているわけでも意地悪しているわけでもありません。
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
突然ですが、『のだめカンタービレ』をご覧になったことはありますか。
この作品内で、指揮者コンクールの課題曲として登場するのがリヒャルト・シュトラウス作曲の交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』。
この曲の魅力を語り始めると3時間くらいかかるので置いときますが、北ドイツに実在したとされる伝説の奇人「ティル・オイレンシュピーゲル」を描写した曲です。
なぜか!そのティルに関する博物館がこのダムという町にあるのです!!
係員に入場料を払わなければならない ちゃんとした博物館。他にもちらほら入場者はいたものの…係の人暇そう…←
しかし博物館の規模のわりにけっこう楽しめる展示内容で、クラシック音楽に全く興味のない同行者も微妙にテンション上がっていました。
シュールすぎ…ダムの町のオイレンシュピーゲル博物館【ベルギー王国】
タント・マリーのタルト
もう一つ私が目星をつけておいたタルト屋でおやつ休憩です。
ザ・女子力ッ
タント・マリーです。ホームページによると、ブルージュとダムの2店舗を展開。
南部鉄器の急須と中華趣味の湯飲みでお茶が出てきました。
何か色々とツッコミたいところですが、お店のご厚意と信じてありがたく頂戴します。
タルトは普通に美味しいです←
この小さな町でこんなに!?ってくらい賑わっていたので人気店なのでしょうね~。
帰りの船を逃す。そしてどしゃ降り
ブルージュ・ダム間は船でも往復ができます。
この船には自転車も積めるので、帰りは船に乗ってみようと話していました。先ほど通った跳ね橋もこの船で横断できます!
で、船の出発時間に乗り場に着いたら――
絶賛去っていくところ。
手を振り叫びながら走って追いかけたものの、止まってくれることはありませんでした。←そりゃあそんなことされたら止まりませんよね
まぁ、自転車で帰っても30分かそこらですので、特に苦にすることもなく元来た道を戻っていたら
どしゃ降り。
通り雨かと思い建物のひさしの下に避難しますが、一向にやむ気配はありません。挙句 乱心した同行者たちがマイムマイムを踊り始める始末。
晴乞いの舞(?)の効果も虚しく、雨は降りやむことを知らず…立ち向かうほかありませんでした。
こんな雨の中チャリンコ漕いだのって小学生以来かもしれません。
晴れていればこんなに美しいのですよ
拷問博物館と運河クルーズリベンジ
翌日は終日嘘みたいな晴天でした。同行者たちはビール醸造所に向かい、下戸の私は一人 拷問博物館へ。
う~む、なかなか…。
帰り際、受付のきれいなお姉さんに「いかがでしたか?ぜひ感想を聞かせて!」と明るく尋ねられ若干困惑。拷問博物館の感想をそのテンションで聞きますか、と。
「すごく面白かったですっ!」と、こちらも思わずハイテンションで答えてしまいます。
お礼に飴ちゃんをくれました。展示内容とのギャップ…
同行者たちと合流して再度運河クルーズへ!リベンジでは絶好のコンディションのままクルーズを終え、思い出の上書き保存に成功しました。
写真撮ろうとしても人の頭ばかり入るパターン
おわりに
街中のフリーマーケットのようなところにはストリートアーティストも多数。
度重なる雨に見舞われて散々だった思い出を美化すべく、ブルージュを去る前にこちらの絵を購入しました。
早速同行者たちに披露したところ、「美化しすぎじゃない?てかこの人たち誰?」との反応をいただきました。
やだねーロマンの分かんねー人って
関連記事
おしまい