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ハバナのアイスクリーム屋Coppeliaは観光客もCUPで払えるのか?【キューバ】

¿Qué bolá?(調子はどう?) DEKAEです。

キューバ・ハバナのアイコンの一つ「Coppelia(コッペリア)」。

旧市街から少し離れたヴェダード地区に位置するこの店は、地元民に愛されるheladería(アイスクリーム専門店)です。

観光客ももちろん楽しめるのですが、何しろ二重通貨制をとるキューバ。国民と観光客で全く金額が異なるとか…!?

果たして噂は本当なのか?気になったので潜入してきました。

※2015年の体験です

 

Fresa y Chocolate(苺とチョコレート)

キューバに発つ前にキューバ文学に触れておこうと思い、ハバナが舞台となっている小説『苺とチョコレート』を読みました。

映画化もされており、特に重要な苺とチョコレートのアイスクリームを食べるシーンはコッペリアで撮影されているとのこと。

というわけで観光地としても非常に有名になったわけです。

しかしこの店に関しては事前に興味深い情報を聞いていました。

同じ店の中に、国民用と外国人観光客用の異なるコーナーがある。そしてコーナーによって金額が違う…ということ。

冒頭で申し上げた通りキューバは二重通貨制。観光客用の兌換ペソ(CUC)と国民用の人民ペソ(CUP)とでは、およそ25倍も貨幣価値が変わります。

つまり観光客は、国民が食べるのと同じアイスクリームに25倍の代金を支払わなければならないというのです。

一方で、普通に国民価格で食べられたよという情報も。一体どうなっているのでしょう――?

というわけで、私もダメ元で「国民用コッペリア」に突入してみることにしました。

兌換ペソ(CUC)を少しだけ人民ペソ(CUP)に変えて、いざ向かいます。

 

Heladería Coppelia(エラデリア・コッペリア)

アクセス

コッペリアがあるヴェダード地区です。

旧市街からは少々距離がありますが、マレコン通りをのんびり歩いているうちに到着してしまいました。

近くにはハバナ大学などもあり、開放的で良いエリアです。

ココタクシー(バイクタクシー)や自転車タクシーでも「Coppelia」と言えば間違いなく連れてってくれるはず。

このお店、アイスクリーム屋というより もはや公園です。その中心にはアトラクションとでも言えそうな奇妙な建築物が。

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▲革命運動の一つ「7月26日運動」を表す旗に覆われているこの建物がお店です。

あまりの立派さに少々戸惑うところですが、どうやらアイスクリーム大好きだったフィデル・カストロの肝煎りで作られた店のようですね。

※キューバの店は全て国営企業ということになっています。

独裁者と呼ばれる人の可愛らしい一面を知ると、何とも切ない気分になります…

コッペリア到着

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コッペリア公園の入口にガードマンさんが立っていました。

実は建物内のお店に入れるのは国民だけ。観光客は外の売店に並べと指示されるとのことでしたが…

建物に向かうも あっさりスルーされます。私のこと見えてる…?

そのまま素知らぬ顔で、建物外に連なる列に並びます。

入口付近には係員が立っており、「ちょっと待って」「はいどうぞ」と誘導している模様。ここでも普通に入れてもらえました。

中に入ると ものすごく広々していて驚きます。ちょっとしたフードコートのよう!

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そして外の行列は何だったのっていうぐらい空いている(笑)誘導係の仕事も絶対適当っしょという感じです。

座ってメニューを眺めていると店員のお姉ちゃんが注文を聞きにきてくれました。

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コッペリアのアイス

そんなに待たされることもなくアイスがやってきました。

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▲このファンキーなサングラスのおかげで地元民と思われたのかも♪←

上にキビ砂糖がかかっているのがキューバ流なんだそう。何気にお冷サービス付き。

SUPER TWINS(4CUP)ってのを注文したみたいです。全く記憶にないですが。

味も選べたはずなんですけど なぜかオールバニラ。

1スクープ1CUPというところですか。円換算すると約16円です…恐ろしい。

観光客用の売店では1スクープ1CUCという情報があります。本当に25倍違う…

アイス到着時に代金を支払います。テーブルの上に4CUPを置いておいたら回収されました。

テメェはCUCで払うんだよ!とか怒鳴られたらどうしよう…と怯えていたので安堵。

で、ごめんなさい。実は私アイスクリームってあまり好きではなくてですね…

残さずいただきましたが特段の感想はなく、まぁ店の雰囲気が味わえて良かった~みたいな←

味についてはお察しというか あまりリッチな風味ではなく、すぐシャバシャバになりますw

ネット情報によると月曜が定休日みたいなのでご注意くださいね。

 

CUPとCUC

キューバの二重通貨制

くどいようですが、ここで二重通貨制のお話を少し。

キューバにはCUPとCUCという二つの通貨があります。

国民が通常使用する通貨がCUPで、「人民ペソ」「モネダ」と呼ばれます。

対して外国人観光客はCUC(「兌換ペソ」「セウセ」)と呼ばれる通貨を使用する必要があります。

1CUCはおおよそ1USドル。また2015年時点の1CUCは24CUPでした。

タクシー・ホテル・街中のレストランなどではCUCの料金しか提示されず、CUPは受け取ってもらえません。

ローカルな商店や食堂ではCUPが使えるので、留学生なんかはそういうお店を上手に探してますね。

CUPの入手方法

街中にある両替商でCUCからCUPに交換してもらえます。

サン・ホセ民芸市場という完全な観光地の両替商で1CUC紙幣を差し出したのですが、何の問題もなく変えてくれました。

”A moneda, por favor.(ア モネダ ポルファボール)”と言えばOK。

旅行中にCUPを活用する機会は多くないので、両替は少な目にしておくことをオススメします。

DEKAEはコッペリアの他、オレンジジュースの屋台で使ったのみです。

ただし外国人がCUPを使うことはそもそも推奨されていないので、ほどほどにお願いしますね。

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紙幣と左のコインがCUP、銀色のコインがCUC。

CUP紙幣にはペンのメモ書きがあってもお構いなしだったり、CUC貨幣に比べて明らかに古いものだったり、雑に扱われています。笑

さらに豆知識

言語交換アプリHello Talkでキューバ人と話していたとき、fulaというキューバ方言を教えてくれました。

これは「ヤバい」に近い意味のスラングで、クールなものやギャングなどに使う言葉。

そしてCUCのことも指すんだそうです。 

 

おわりに 

以上、興味深い二重通貨制のお店で現地人になりすまして(?)アイスを食べてきたお話でした。

この店今でも同じシステムなのかなぁ?

独自の観光客コーナーがあるにもかかわらず、普通に国民コーナーに入れてしまうラテンの緩さが大好きです。

公園に入るとガードマンに止められたけど「トイレに行きたい」というと中に入れてくれて、そのまま建物に入っちゃった…という経験談も発見しました。参考まで。

 

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おしまい