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ルーマニア・マラムレシュの木造教会群めぐり【ヨーロッパの田舎サイクリング】

ブナ・ズィーワ(こんにちは)、DEKAEです。

ルーマニアの田舎・マラムレシュ地方には17~18世紀の間に建設された木造教会がそのまま残っています。

そのうちの8つの教会が、1999年に『マラムレシュの木造聖堂群』としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。

今回はマラムレシュののどかな村々をサイクリングしながら、そんな木造教会をめぐったお話です。

マラムレシュへのアクセスと宿情報はこちらの記事をご参照ください。

www.niche-dekae.com

 

1.イエウド Ieud

まずは拠点としたイエウドから。滞在していたペンシウネア(民宿)で自転車を借りました。

古い木造教会が2つあり、そのうちの片方が世界遺産に登録されています。

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看板を見た感じこっちが世界遺産かなあ?

お墓も木製で、ペンキで絵が描いてあって可愛いです(不謹慎ですが)。

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もう一つの教会は高台にあります。

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見た目はあんまり変わらないですけどね←

このふもとにインフォーメーションがあったのですが、閉まっている様子でした。ウロウロしていたら民族衣装を着たちっちゃな男の子が「Closed!」と英語で教えてくれて萌えた。

さらに奥まったところには新しい木造教会もあるようですが、遠かったので見に行かずじまい。

これらに加えて普通の教会もあります。

人口どれくらいなのか分かりませんが、この何にもない村(←)に複数の教会があるという点に人々の信心深さが垣間見えます。

 

2.ボグダン・ヴォーダ Bogdan Vodă

この辺りでは比較的大きな村であるボグダン・ヴォーダは、定期市もあり最も多くの人が集まる場所です。 

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ここに来たのがちょうど日曜日でミサをやってました。

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観光バスのようなものが来ていてやや騒々しかったですが…

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木造教会も残ってますが、教会としての機能は隣にある近代的な建物に移っているようです。

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この中でミサが執り行われていました。

一口にキリスト教といっても、この地で信仰されるのはルーマニア正教。聖歌もいわゆる西洋的なものとはちょっと違うんですよね。

外で聞いていると、鳥のさえずりと教会内から微かに聞こえる合唱の声が混ざり合って一つになっていきます。

ある種 土俗的ともいえる雰囲気ですが、中世から引き継がれる信仰の形を感じ神聖さが増しました。

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移動手段としての馬車が当たり前のように残っています。改めてこの写真を見てみると、意外と電線の本数が多いですね。

 

3.ポイエニレ・イゼイ Poienile Izei

出会った人に挨拶しながら、ずんずん進んでたどり着いたポイエニレ・イゼイ村。

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春のマラムレシュ地方にはこの黄色い花がたくさん咲いています。

とある民家の横を通るとき、デカい飼い犬が柵付近まで寄ってきて めっちゃ吠えられました。

無視して進んでいると、何と柵の隙間から出てきて猛ダッシュで追いかけてくるではありませんか!

もうほんと十何年ぶりに全速力でチャリを漕いで逃げましたが、追いつかれる寸前!

やっと諦めてくれましたけど本当に噛み殺されるかと思った…。

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命からがら犬から逃れてポイエニレ・イゼイの木造教会へ。

世界遺産の8つの聖堂群のひとつです。

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外から写真を撮っているうちに他の観光客のガイドをしていたオジサンが鍵を開けたので、どさくさに紛れて一緒に入りました←

マラムレシュの教会は基本的に内部も見学できますが、鍵の守り人が近くにいるかどうかは運次第ですw

さて次の村へ移動。ここからが辛く、おっそろしい急勾配の山を登って下りました…

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頂上付近。舗装はされていませんが、一応 馬車の車輪に沿ってうっすら道が出来上がってます。

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伝統的な服装で畑仕事している方たちが見えます。

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鍬と鋤を持った兄弟とすれ違ったりして、まんま宮沢賢治の世界。

 

4.ボティザ Botiza

山路を越えると大きな修道院に行き当たりました。

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ここもすごい急な坂道で辛い。しかしここまで来てスルーするのも惜しいので、ゼイゼイ言いながら自転車を押して上がります。

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シスターに木造教会の鍵を開けていただきます。

写真撮ってもいいですかと聞くと、まぁフラッシュをたかなければ良いでしょうと言ってくれました(多分)。

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内部の様子をちょっとだけお裾分け。

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施錠中。ありがとうございました。

ここまでの道中 商店やカフェの類が全く開いておらず、ほぼ熱中症のDEKAE。顔は火照るし頭痛もしてきたような…

本当は飲み物を恵んでいただきたかったのですが、さすがにそんな図々しいことも言い出せず瀕死で進みます。

そんな時ふいに目の前に現れた命の水―――

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助かっとぅわぁぁぁ

ご丁寧にコップまで置いてありますよ。

この後ようやく開店しているマガジン(キオスク)に巡り合えて、水分補給&遅めのランチにありつけました。

道行くルーマニア人たちにガン見されながら、外のベンチで頂きます。

ちなみにボティザは写真家のみやこうせいさんが滞在したことで有名な村でした。

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5.ドラゴミレシュテイ Dragomireşti

ボグダン・ヴォーダまで戻って、まだ時間があったので反対側にも進んでみることに。

このドラゴミレシュティという中二心をくすぐる名の村に小さな博物館があります。

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ウロウロしていたらおばあちゃんが鍵を開けにきたので(何で分かったんだろう…)内部も見学できました。有料です。

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▲まぁ大方こんな感じw

ここのおばあちゃん、泊まるところはあるの?と聞いてくれました(多分)。優しい。

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どうやらこの方が開いたミュージアムのようです。

FOLCLORISTと読めることから民俗学者なのでしょうね。

 

位置関係

今回巡った村の位置関係はこんな感じです(☆マークが宿)。

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ボティザ村から帰るときは猛犬のいる家を通らずにすんだので本当に良かったです…

各村の直線距離は大したことないのですが、 山に阻まれていて一度大通りまで出なければいけないのでかなりの回り道でした。

それにしても我ながら よくこんなところまで行ったなぁと。

どの村にもいくつか民宿はあるんですが、バス停から歩ける距離にある宿は限られます。

観光客は車で来る前提なんでしょうねぇ…

 

おわりに

マラムレシュ地方ってとにかく情報が少なすぎるので、訪れたことのある方のブログ情報のみが頼りでした。

でも皆さんオリジナルな体験をされていて、多分私みたいな回り方をした人もいない(笑)

画一化された観光地ではなく、ただただ昔ながらの生活をそのまま残しているだけの土地だからこその出会いがあるのだと思います。

これからマラムレシュに行く方にも、きっと あなただけのマラムレシュ体験が待っているはずですよ。

 

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おしまい