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【DELE B1合格体験記】2020年11月・筆記試験編

¡Hola! DEKAEです。

2020年秋に受験したDELENivel B1について、筆記試験の体験記(というかほぼ愚痴)をしたためています。

今後受験される方にとって「こんな問題もあったんだなー」程度の参考になれば幸いです。

口頭試験の体験記はこちら

【DELE B1合格体験記】2020年11月・口頭試験編

DELE B1の筆記試験

概要

DELEの筆記試験は上智大学が会場になることが多いようですが、今回は市ヶ谷の貸会議室にて。セルバンテスからの移動が楽で助かるぅ~

しかし口頭試験が終わったのが12時前で、筆記試験の開始は14:30。一回帰れるほど時間が空いたのですが、それも面倒なので神楽坂でお茶してました←

しかも、会場に着くと15時開始になっていた。

他の皆さんも当然早めに着いて待機しているので、14時ごろにはエレベーターホールごった返しw

結局「一旦外に出てください」ということになり、さらに近場の公園で時間をつぶしました。会場に入れたのは14時半ごろだったかな。

試験のスケジュールは以下の通りです。

・15:00~16:10が読解(70分)

・16:15~16:55が聴解(40分)

・休憩25分

・17:20~18:20が作文(60分)

11時過ぎに口頭試験に行って、終わったら外真っ暗…つら。

持ち物問題

想定外なことに、会場では「筆記用具以外出しちゃだめ!テキストなどはすべて鞄に」と指示されました。最後の詰め込みできんやん←

筆記用具は貸してくれるという情報も読みましたが、コ◯ナ禍のご時世では怪しかったので削ってある鉛筆を買いました。借りている人も見かけなかったので、実態は不明です。

受験票にはシャーペン不可と書いてあり、会場でも「¡Sólo lápiz!」って言われたけど実際はどうなんでしょう。作文の下書きにめっちゃシャーペン使ったけど

ま、進行には特段の問題なく、試験は時間通りにスタートしました。

読解 Comprensión Lectura

まずは長文読解の試験。配点は25点で、作文(25点満点)と合わせて30点に達しなければ不合格となります。

読解で時間が足りなくなる人は、日ごろからスペイン語の文献を読みまくって慣れるのが一番。こちらの記事でおすすめの読み物やWebサイトを紹介しています。

【DELE B1】ほぼ独学で合格!対策に役立つテキスト・サイトまとめ

また、DELE対策用のテキストを隅から隅まで読んで、知らない単語は全て調べておきましょう。

DELEが好む「公文書っぽい単語」が本文中にいくつか出てくるので…(たとえば、docente/ocio/vocacional/herramienta)。

こういう語彙は文脈から推測できないこともないですが、瞬時に分かると全体の理解の速度が格段に上がります。

さて、実際の試験問題についてですが…

特に変な文章は登場せず、対策テキストとして使用したEDELSAの「Preparación」とほぼ難易度変わらず、という印象。

だいたいひとつはサービス問題が用意されているのですが、今回はTarea 2(バケーションについて)が簡単でした。

一方、得点源となるはずのTarea 5(穴埋め問題)はかなり不安を残したまま…。試験直後にひとつ間違いに気付いたし。

Tarea 1は、「誰がどの雑誌を購読しているか」という問題でした。ほとんど同じに見える選択肢があったりで苦労。

Tarea 3はボリビア生まれのラグビーフランス代表が、ボリビアの子供たちにラグビーを教えるべく立ち上げたNGO?についての長文読解。

これもなかなか意地悪で、選択肢のいずれも本文中で直接言及されていない問題が複数ありました。

消去法で「絶対に違うとは言いきれない」選択肢を選ぶとか、行間を読む力などを試されていた感じです。

Tarea 4(並び替え)は、最近都市部で流行りの部分借り農地について。

並び替え問題は考えれば考えるほどドツボにハマるので、他のパートを優先的に見直ししたほうがいいでしょう。笑

ちなみに、読解とリスニングの問題は同じ冊子に印刷されています。つまり、読解を早めに解き終われば残った時間でリスニングの準備ができるのです!

私はリスニングの問題にメモ書きしているうちに時間が無くなり、読解の不安な問題をほぼ見直せないまま終了しました←

リスニング Comprensión Auditiva

リスニングの配点は25点。別会場で実施される口頭試験(25点満点)と合わせて30点に達しなければ不合格となります。

結果の詳細を見るとリスニングの出来だけ突出して悪かった私。読解の時間に入念な準備をしておいたのがせめてもの救いだった、ということで…

スペイン語検定はネイティブが口頭で読み上げるというイカしたスタイルですが(笑)DELEは普通にCD音声が流れます。

全体的に「Preparación」の付属CDよりゆっくりでラッキー!と思いきや、聞きなれない単語が多かったのと、微妙なひっかけが多かった印象です…

Tarea 1はわりと分かりやすかったかも。

Tarea 2はコロンビア人のモノローグでした。通っている語学学校の先生もColombianaでなじみがあるし、クセのない発音。

突然"¿Q'hubo parce?"とか言い始めることもありませんでした

Tarea 3はアルゼンチンのニュースでした。アクセントに若干クセあり。変な音楽が流れてきて気をとられているうちに始まり、不意打ち感←

他のTareaは設問ごとに二回繰り返されますが、このセクションはニュースが一通り読まれる×2回なんですね。それを知らなかったので、ボーっとしていたら次のニュースに移ってしまってびっくり。

Tarea 4は何人かの短い話を聞いて、発言の要旨を選択する問題です。私、練習の段階ではこれが一番得意だったんですけど…似たような選択肢が多すぎて自信ない。

ラストのTarea 5(会話)も引っかけというか、一回目に聞いて分かったと思ったのが二回目聞いたときに「あれっ?」ってなったりして…微妙。

DELEお得意の(?)異動ひっかけもありました。「sucuresal」と言ったのははっきり聞こえましたが、多分間違えてます←

読解とリスニングが終わってから、約30分の休憩時間に入ります。この間に糖分摂取必須!

作文  Expresión Escrita

けっこう大変

ラストの作文試験では、60分で2つの文章を書かされます。ひとつが100~120語、もうひとつが130~150語。

また、回答用紙にはボールペン以外使用できません(フリクションも不可)。

この語数制限とボールペンってのが曲者なんですよねぇぇぇ。

練習段階では40分程度で2つ書けていました。ただし全てシャーペンで書いていたうえ、語数オーバーやミスがあった場合はグジャグジャっと消していただけ。

実際は、一度ドラフトを作ってから清書するという作業が発生します。つまり、それぞれの文章を二回書かねばならんわけです。

実際の試験と同じ形式で練習するのが面倒だったため、そういった意味ではぶっつけ本番←

当日は白い回答用紙の他に、色付きのメモ用紙が配布されました。

今回は清書段階で書き損じがなかったので良かったですが、もしミスってしまった場合の訂正方法には諸説あります。

過去の体験談を読むと、修正テープを使用していいと言われた方もいれば、全て二重線の見え消しとするように指示があったという方も。

まぁこういう試験では二重線が無難でしょうね~。少しスペースに余裕をもって書いておくといいかもしれません。

採点基準

筆記試験は、セルバンテス文化センターで採点基準が定められています。

これによると、幅広い話題への適応論理性文法や語彙の知識量正確性の4項目で4段階評価されるようです。

まずは問題に「記載すべき項目」が書かれているので、これを網羅することが最重要。

そのうえで、B1の文法の範囲である接続法現在までの用法も織り交ぜつつ、適切に接続詞を使いながら文章を構成することが求められます。

ただし動詞の活用や冠詞・前置詞などを誤ると減点されるため、確実な語彙や表現できっちり書くのが無難でしょう。

Tarea 1(100~120語)

メールへの返信。マジ質問攻めで恐怖でした。

・結局田舎の家は売ったの?素敵だったのに~。

・ところで、息子のことがとても心配。何にも関心がないし、テストの点もすごく悪いのよ。夫も私もどうしていいか分からなくて…あなたは子どもたちに何をした?

・ご飯一緒に食べない?連絡ちょうだいね。

まずね、私家を持ったことがなけりゃ子育て経験もないんですけど。会場には大学生らしき人も多かったので、わりとみんな困惑したんじゃないでしょうかw

最後のは一読して「子供たちと一緒に食事をしているか?」という質問かと思ったので、答えるべき項目に「食事の日程を提案する」とあって混乱。

いずれにせよ、全く関係ない3つの話題を100~120語にまとめるのはしんどい…

Tarea 2(130~150語)

2つのブログ記事から1つを選び、それに対するコメントを書きます。

Opción 1は「健康的な食事について」、Opción 2は「人はなぜ他人に気持ちを伝えるのが苦手なのか」みたいな話。

2は、もはや本文の内容も書くべき項目も意味が分からなかったので1を選択しました←

しかし1も書くべき項目がとっ散らかっていて、論理的な文章にまとめきれず不完全燃焼。悪問なんじゃないの?←基本人のせい

とにかく時間がないので、走り出したらもう戻れません。

ただ正答がひとつしかない読解問題と違い、いかようにも書ける作文は挽回のチャンスでもあります。

この、ちょっと強引に何とかする感じがDELE最大の魅力ではないでしょうか。

おわりに

普段からスペイン語に触れているおかげか、試験終了後に「めっちゃ疲れた…」という感じがなかったのが意外でした。

ところで、B1の受験者はスペイン語を専攻している感じの学生が多かった印象です。

語学の習得は若ければ若いほうが有利なことは言うまでもありませんが、スペイン語を愛する気持ちは私のほうが強いはず!←そうなの?

今後も楽しむ気持ちを第一に、だらだらと勉強を続けていきたいと思います。

読書量がものを言う?

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おしまい