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台中最大のグルメ夜市、逢甲夜市から小吃のトレンドが始まる【台湾・台中】

你好(リーホウ)、DEKAEです。

台北から高速鉄道を使えば1時間ほどで到着してしまう台中市。

日帰り観光で楽しむ方も多いですが、せっかくならゆっくり滞在し、美味しい屋台料理に舌鼓を打ってみませんか?

てなわけで、台中最大の夜市「逢甲夜市」で流行りのグルメ(2019年末当時)をご案内します。

逢甲夜市とは

とうきょうではありません

逢甲夜市は台中で最も大きく、台湾でも最大規模の夜市のひとつです。

日本人留学生も多く通う逢甲大学に隣接しているということもあり、常に活気あふれる場所。

あまりにも規模が大きすぎて、どこからどこまでが逢甲夜市なのか判然としません。原宿の竹下通りがあちこちに広がっているイメージでしょうか…

それだけ人の集まる場所ですから、必然的にグルメ激戦区でもあるわけですね。

一説には、この逢甲夜市の流行が台湾全土の流行になるとまで言われているのだとか!

台湾グルメの「今」を調査すべく、逢甲夜市を歩き回ってみましょう。

天使鶏排

台湾人から教えられて知った「鶏排」は、東京で食べてみて衝撃を受けた物のひとつ。

東京で見つけた台湾フライドチキン、鶏排と鶏柳(持ち帰り可)

逢甲夜市に入ってすぐ、行列のできている鶏排屋を発見したので、いそいそと並びました。

店内では絶えず鶏排が揚げられています。熟練の職人がいる…わけではなく、バイトの若い人たちが交替でやっていました。

四段階の辛さが選べたので「小辣」をチョイス。揚がってきた鶏排にレジでスパイスを振りかける仕組みでした。

で、その鶏排がまたバカみたいにデカいわけです。

顔の大きさぐらいあります。

確かに、日本で売られている鶏排も顔の大きさぐらいあります。しかし日本では胸肉をたたいてたたいて広げるので、薄いんですよね。

天使鶏排のは恐らく骨付きのもも肉で、しかもやたら厚い!片手で持ち続けるとだんだん重たくなってくるほどです。

大きく口を開けて、最初の一口。

しっかりと付いた衣が「ガリッ」と力強い音を立てて砕けます。同時に、口から鼻に抜けるスパイスの妙香…!

揚げたてのもも肉はアッツアツなので、火傷に気を付けて。噛むほどに肉汁があふれ出てきます!

骨についた身までしゃぶって、もう幸せしかありません。

う~ん、これは…すごいの一言。

実は天使鶏排、本店は高雄にあるのだそうです。この後高雄にも行く予定だったので、本場で食べれば良かった~と思っていたのですが…

高雄の瑞芳夜市にあった天使鶏排は、信じられないほどの大っ行列でした。逢甲夜市で食べといて本当に良かった。

バイトでも完璧にオペレーションできる手順が確立されているので、台湾全土への展開もそう遠くないでしょう。

杏鮑茹(焼きエリンギ)

これは台中七不思議なのでは…?と思ってしまったのがこちら。

天使鶏排からほどなくして、ものすごい大行列を発見したのです。

その行先を探ってみると、なんと、ただグリルしてカットしただけのエリンギではありませんか…!

とは言え、もしかしたら魔法の粉がかかってめっちゃ美味しくなっているのかも!と、ミーハー心で並んでみました。

注文の際にフレーバーを選びます。最もスタンダードっぽい「Pepper」をチョイス。

切る担当が焼け具合を見ながら適宜エリンギをひっくり返し、焼きあがったものを取り出します。

しばらく考え込むような素振りを見せたかと思うと、切れ味のよい包丁でおもむろに乱切りにしていきました。

その様子が実に軽快。ジュ~というグリル音に紛れ、トントントントンという音がリズミカルに響きわたります。

で、いただきました。

びっくりするぐらい想像通りの味wwwww

これは…バーベキューに行けば自分でできるやつじゃないかなぁ…?しかもタレの上から大量のコショウをかけてあるので、めっちゃ辛いしクシャミ出そう(笑)

そんな私の感想をよそに、行列は伸びていく一方。謎です。

箱がメルヘン。

「揚げたキノコ」を売る別の屋台も人気みたい…。不思議です。

日船章魚小丸子(たこ焼き)

日本を好きでいてくれる台湾人は、やっぱり日本食もお好きなようで…

逢甲夜市でも有名かつ人気のお店のひとつが、こちらのたこ焼き屋さん。

台湾でたこ焼きもどうかと思いつつ、日本のものとはちょいと違うと聞いていたので、試してみることにしました。

合理的に大量生産されていました。

驚いたのは油の多さです。油のプールにたこ焼きが溺れんばかり。焼きっつーか揚げ…?

基本のソース&マヨ(原味)とワサビソース味があります。

ワサビでお願いすると「ワサビ大丈夫デスカー!?」と、日本語でテンション高く確認されましたw

ちょっと大きめのたこ焼き6ヶ入り。たっぷり油を吸っているのでカリッと感はほぼありません。

まぁ一度くらいは試してみてもいいのでは(笑)

明倫蛋餅(クレープ)

日船の隣にある「蛋餅」も、大人気の屋台。食べていないのですが、有名店のようなので写真だけ撮っておきました←

蛋餅とはパンケーキやクレープに近い生地の食べ物。甘めなので朝食やおやつに食べる方が多いようです。

注文すると番号札を渡され、電光掲示板で呼び出してくれるようなので、言葉のハードルが低いのも嬉しいポイントですね。

地爪球

お次はデザート。サツマイモとタピオカ粉を練って作ったタネを揚げたおやつです。

シンプルそうですが、作るのを見ていてもどうなっているのかよく分かりませんでした…。

ただ、タネの作り方によって食感が大きく変わりそう。意外とお店によって差が出るのでは?と予想します。

タネはホタルイカのような形にされ、これを蜜にひたしてから揚げているようです。

油から上げる直前、おっちゃんがグッと「ダメ押し」をして完成。繭のような姿になっています。

おっちゃんマッチョすぎるんですけど…どういう食べ物なの…。

ほんのりサツマイモ風味で、ポン・デ・ケージョよりさらに弾力が強い!みたいな食感でした。

これは納得の美味しさ!何よりアツアツなのが良いですね。

地爪球はここでしか食べていないので比較できませんが、多分このお店のが一番美味しかったと思います。

なぜなら、このおっちゃんほど力強く「ダメ押し」している人は他にいなかったから(笑)

その他

以下は逢甲夜市を斜め見しながら気になったお店たちです。

天使鶏排に負けず劣らず賑わっていた巷口炸鶏専門店。日本の鶏の唐揚げに近いものですね。

路地裏にあった衝撃的な看板のお店。「按摩」と書いてますが、ニワトリをマッサージしてから調理する、ということなんでしょうか…?

さらに暗い路地で発見したお店の看板。

お兄さんが爽やかに微笑んでいますが、「阿呆」の文字にしか目がいかない…

おわりに

この記事でご紹介した食べ物たち、全て一晩で食べてますからね。引かないでね。

台湾の食べ物って美味しいし、ちょこちょこ色々つまみながら歩けるので、気が付いたらものすごく食べているんですよね…

あえて台中に滞在して、時間を気にせずひたすら食べまくる逢甲夜市の夜。おすすめです。

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おしまい