こんにちは、DEKAEです。
以前にこちらのブログ記事にて、東京のスリランカ料理店をまとめてみたのですが…
2020年、池袋エリアに超ディープなスリランカ料理店フロリダ亭がオープンしていたことが分かりました。
店名も雰囲気も尋常ではないそのお店では、本場のバナナリーフカレーを驚きの価格で提供!
美味しくいただいてきたのでご報告です。
南池袋/フロリダ亭
雰囲気
南池袋にドーンとそびえ立つ豊島区役所。2020年8月、そのふもとに突如現れたのがフロリダ亭です。
場所の怪しさもさることながら、フロリダ亭?スリランカ料理なのに、フロリダ亭?
ベトナムのバインミーなども紹介されており、かなり不思議なお店といった印象ですが…
看板から察するに、スリランカ名物のバナナリーフカレーに自信をお持ちのよう。興味本位で平日の夜にお邪魔してみました。
お店が入っているのは、雑居ビルと呼ぶには小ぎれいな建物。入口の階段を上ると、右手に何やらロビーのような空間が広がっています。
どうやらここがお店みたい。中からは陽気な音楽が…
恐る恐る入ってみると、優しげな日本人オーナーが出迎えてくれました。
一人で伺いましたが広い席に通してくれます。
実はこのビル、フロリダ帰りのオーナーのもの。これでフロリダ亭という店名の謎は解けました(?)。
そして、ここは外国人留学生向けのアパートなんだそうです。彼らが気楽に過ごせるようにと、このレストランをオープンしたみたい。
いわば寮の食堂のようなものでしょうか。
留学生向けに、不動産や各種生活相談にも乗っているもようです。面倒見の良さそうなオーナーの存在も相まって、ディープながら不思議なぬくもりに包まれた場所。
メニュー
オーナーとあれこれお話しながらメニューを拝見。
スリランカフードなのか、聞いたことのないものが並びます。写真がないのでよく分からない(笑)
今回は初回の訪問のため、まずは看板メニューのバナナリーフカレーをいただいてみましょー。
ディナータイムは1,000円ぽっきり。ランチタイムだと800円ということで、他のスリランカ料理店と比較すると破格です。
やはり、ここの住人や近隣の留学生でも注文しやすい価格設定にしているそう。
メニューにバインミーやミャンマーヌードルがあるのも留学生が多い影響かもしれません。
裏面にはなんとジャパニーズ・イザカヤメニューが。これならエスニック苦手な人でも連れてこられそう(笑)
留学生も日本の食文化に触れられるし、いろいろなお客さんが集まるきっかけにもなりますね。正真正銘のミックスカルチャーです。
バナナリーフカレー
そうこうしているうちにカレーのご到着~。
えっ!リーフでくるまれた状態で提供されるのですか!?
葉っぱの上に乗せて提供してくれるのはインド料理店などで経験がありますが、自分で開くのは初めて!
なんかすごいテンション上がる。
開いてみると、このような世界が広がっていました。
お約束の豆カレーと豚肉のカレーがメインですが、ご飯にルーがかかっているというよりも炊き込みご飯に近いスタイル。水分が少ない印象です。
かといって味が物足りないということは決してなく、豆カレーのコクはしっかり感じますし、豚肉はホロホロに煮込まれていて最高。
他に野菜の和え物、揚げた茹で卵、ココナッツと鰹節のふりかけ(ポルサンボル)が乗っかっています。
豆せんべいのパパダンはそのままいただいても良いのですが、好みの大きさに砕いて散らすとよりグッドです。
それぞれを味わったり組み合わせを楽しんだりしつつ、最終的には全部を混ぜ混ぜして複雑な風味を楽しむのが醍醐味。
おかずを混ぜることを良しとしない日本人にとっては、背徳感もあって一層美味さが増すのです(ただし、全部を混ぜるのは本場スリランカでもあまり良しとされないようですが)。
全体が調和しつつもそれぞれが主張するので、本当に「食べるのが楽しい」と感じられます。決して高級料理ではなく、これが家庭料理というのがまた奥深さを感じさせますねぇ…。
ちなみに具材は日替わりだそうです。この日の組み合わせでは、オクラがめちゃくちゃいい仕事をしていた!
スパイス使いの妙技がスリランカカレーの魅力ですが、フロリダ亭のカレーはマイルドに作ってあるとのこと。辛いものが苦手な方でも挑戦しやすくなっています。
本場の辛さがお好みであれば、注文時に伝えれば対応してくれるそうですよ~。
ココナッツジュース
メニューにはないものの、「生ココナッツジュースもありますよ」と言われて注文(税込600円)。
うわ〜このスタイルは久しぶり…というか日本で見たのは初めてかも。笑
カットレットクロケット
「カットレットクロケット」というメニューをお勧めされ、ハーフサイズもできるよとのことだったのでお願いしてみました(250円)。
何も考えずに割ってみると…
なんと、具材は魚とスパイスでした!今まで出会ったことのない旨みと食感で美味!魚はスリランカの鯖缶だったそうです。
スリランカ料理の特徴として、油を多用しないことが挙げられます。カレーもクロケットもまったく重くなく、ぺろりと平らげてしまいましたよ。
他にも気になるメニューがあっていろいろ質問しちゃった。一人でも全然食える…と思ったものの、一応次回のお楽しみにしときました。
その他・アクセス等
10月末までディナータイムには屋上でフロリダ仕込みのBBQができるらしく、楽しげ。秋からはココナッツカレー鍋が始まるそうです。
厨房はスリランカからの留学生と思しき若者たちに任されています。日本語で楽しそうに(?)働いていたのが印象的。
店内には「お店のミッション」と呼ばれる張り紙がしてありました。それによると、いくつか謎のサービスがあり…
そのうちの一つが、「酔って終電を逃した場合は車で自宅に送ってくれる(ただし近隣住民に限る)」というもの。大丈夫かなw
日曜定休。営業時間はランチ11:00~14:30、ディナー17:30~23:30です。
池袋駅から行く場合は東口で降り、ジュンク堂脇の「東通り」をずんずん進んでください。
お店も途切れて寂しくなってきたころ、右手に南池袋小学校が見えます。門で左折してさらに直進すると、お店の看板に行き当たります。
実際の最寄り駅は雑司ヶ谷駅ですが、ちょっと迷うかも。いずれにせよ豊島区役所のタワーを目指して行けば間違いないでしょう。
おわりに
入るのに一瞬躊躇してしまいますが、実に温かい空気にあふれているフロリダ亭。
カレーの美味しさはもちろんのこと、他のメニューや季節のイベントも気になるものばかり。
一人でも、気の合う仲間と訪れても楽しい時間を過ごせること間違いなしですよ。
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おしまい