ナマステ、DEKAEです。
ほうれん草たっぷりの深緑色のカレー、サグカレー。インドカレーを食べに行くとつい注文してしまう方も多いのではないでしょうか。
その常識を覆す、衝撃のサグカレーを食べさせるインド料理屋が、東京・上野にあります!
上野/ハリマ・ケバブ・ビリヤニ HALIMA KEBAB BIRYANI
概要
上野から稲荷町方面に歩いて行くと右手に現れる、ハリマ・ケバブ・ビリヤニ。三井ガーデンホテルのすぐ近くです。
「南インド・パキスタン料理レストラン」を謳っています。直球な店名の通りケバブとビリヤニが自慢で、ハラル対応だそう。
内装は一般的なインドカレー屋ですが、サービスが非常に丁寧!
テーブルにはカトラリーが美しくセットされ、お皿にナプキンが立てられています。「レストラン」と名乗るだけありますね。
その分お値段も少し張るので、立地に対して少しリッチ路線かな、なんつって
私がお邪魔するときはだいたい夜遅めの時間になるのですが、食事や飲み会で利用する近隣の会社員でいつも賑わっています。
そして、たいていインド人と思しき方たちが一組はいらっしゃるのですが…
面白いことに、労働者風の人・ターバンを巻いたシク教徒・明らかに金持ちっぽい身なりの人…など、様々なタイプのお客さんを見かけるのです。
このお店が幅広い層のインド人から支持されていることがうかがえます。
一人で来ているインド人のお客さんも多いので、おひとりさまでも入りやすいですよ。一人だとけっこう店員さんに話しかけられますが(笑)
生ほうれん草のサグカレー
さて、私が激推ししているハリマのサグカレー。
シーフードサグカレー(1,440円)にバスマティ・サフランライス(310円)を別途注文。
巷でよく見るインドカレー店では冷凍ほうれん草を使うところ、こちらのは生ほうれん草を使用しているのがウリとのことですが…
もう本当に!今までのサグカレーって何だったのってくらい、豊かな風味にびっくり!!
ほうれん草特有の青臭さは一切ない代わりに、甘みが存分に引き出されています。散らしたショウガとパクチーがまた、良い仕事をするわけよ…
そして、生ほうれん草を使用する最大のメリットは、ふわっとした食感。
冷凍のほうれん草だとベチョっとしがちですが、このふわふわのほうれん草が旨味を余すことなくキャッチするんですよねぇ…
具を食べなくても、シーフードの味わいをしっかり舌に感じるという素晴らしい出来。
スパイスだけで濃い味付けをする量産型のカレーとは、一線を画する料理と言えるでしょう。
ところで、ライスを注文したあとに「サグカレーにはナンのほうが良かったかな…」と一瞬後悔しましたが、全くの杞憂でした。
まず、このバスマティライス単体でもバクバク食べてしまうくらい美味い。それにシーフードとサグカレーの複雑な香りが加わり、口の中でハモるわけです。
もうね、至福。
食べているだけで笑顔になれます、本当に。何なら、帰り道の間にも思い出すだけで笑顔になるレベル←
サグシーフードの辛さは「マイルド」がデフォルトになっていますので、辛いのが苦手な方でも大丈夫です。
同じくマイルドなサグチキン(1,340円)、スパイシーに仕立てられたサグラム(1,340円)もありますよ。
自家製チーズ使用のサグパニール (1,235円)というのも気になる…
とにかく、ほうれん草やサグカレーが好きな方には絶対に試していただきたい一品です。
とまぁ、イチオシはサグカレーなのですが…困ったことに、カレーの種類が尋常じゃないくらい豊富なのですよ。
しかも一般的なインドカレー屋ではまず見かけないようなオリジナルメニューが多く、全部試してみたくなっちゃう。
さらにナンも色々あるので、オプションが多すぎて混乱してしまうというのが唯一の難点でしょうかねw
ビリヤニ
店名になっているビリヤニも もちろん絶品ですよ~。
ビリヤニは、バスマティライスをスパイスなどと一緒に炊き込んだもの。
シルクロード界隈にはピラフの元となった「ポロ」と呼ばれる料理がありますが、そこから派生したものだろうと言われています。
マトンビリヤニ(1,440円)。「辛くしますか?」と聞かれたのでハイと答えたら、けっこう辛い←当たり前
右上のライタ(ヨーグルトサラダ)はセットで付いてきます。口直しに直接いただいても、ビリヤニにかけてもグッドですよ。
「え~米にヨーグルト混ぜるの~?」と敬遠することなかれ!
これによって辛さが中和されるうえ、「コクが増すのに口当たりはさっぱり」という、魔法のような味わいに早変わりします。
ビリヤニは、クスクスの記事でご紹介している新大久保のNASCO FOOD COURTでもよく食べます。
東京で美味しいクスクスを食べられるお店4選【独断と偏見による星付き】
ラムカレー×ロティ
たまには趣向を変えて、名前も聞いたことのないメニューを注文してみる←
ラム コリアンダー ゴスト(1,340円)です。謎
骨付きラムを煮込んだカレーですが、フレッシュなパクチーをはじめとする香草・スパイスがたっぷりで、エスニック好き狂喜乱舞の一品でした!
一口めは、思わず顔が中央に寄る酸っぱさw
しかし何の酸味なのかはよく分かりません…ショウガかな?
そしてメニューには「LITTLE HOT」と書いてありましたが…いや、けっこう辛いよ。知らぬ間に鼻水と汗が流れ出ていました。熱々ですし。笑
お肉はラム(子羊)なのでマトンより柔らかいですよ~。
付け合わせにはロティ(310円)をチョイス。ハリマでロティをいただいたのは初めてでしたが、でかくてびっくり!!
カレーがなかなか辛かったので助かりました。
店長(インド人)が素早い身動きでお冷を足してくれながら「オイシイ?」と聞いてきたので、ニヤニヤしながら「スッゴイオイシイ♡」と答えました。
そうしたら「Haha, thank you.」と言いながら忙しそうに去っていきました。イケメンか
あとこれ、パパド。
ある日、新米店員さんの日本語の練習に付き合ったら「サービスです☆」とすごい笑顔で持って来てくれました。まぁこれは毎度出てくるんですけどね
ランチ
ランチも大盛況。特に週末は相席覚悟です。なんてったってコストパフォーマンスが素晴らしいのよ
一般的なカレープレートはナンまたはライスにカレー3種がついて1,000円程度。カレーがバツグンにウマいため、それだけでコスパが優れていると感じられます。
物足りない方には、より本格的な南インド料理やパキスタン料理のセットもあります!
またもや聞いたこともない南インド料理(←)、ヴェンチャナマムサムのチキン(1,051円)に挑戦します。
セットのサラダとスープ。
スープは強い酸味と辛みを感じるものでした。真夏に伺ったので、これで一気に食欲増進。
サラダに豆腐みたいなチーズが入っている!と思ったら豆腐だった←
昼はとにかく回転重視なので、出せるタイミングで飲み物も出てきます(笑)
が、メインの料理がなかなかスパイシーだったため、ラッシーが先に来ていてくれて助かりました…
チキンのヴェンチャナマムサム。
なんかメニューに「ココナッツミルクで煮込む料理」とあったのでマイルド系かと思いきや…普通に辛いわこれ。
よく見るとメニューに「香辛料のお好きな方におすすめのメニュー」ってバッチリ書いてある…
実際、フレッシュコリアンダーや黒コショウがお口で弾ける刺激的な一品でした。
はじめは舌がビリビリですが、それを超えると旨味を感じるタイプのお料理です。同時に鼻水もすごいですが
油断しておりましたが、ナンがデカい。食べ終わったら「ナンオカワリ?」と聞かれますが、さすがに1枚で良いw
チキンもゴロゴロでなかなかの満足感があります。
こちらのセットを注文すると、ミニタンドリーチキンまたはシシカバブを+330円で付けられるとのこと。シシカバブを追加しました。
ハリマさんはタンドリー料理もグッドですので、ランチしか訪問の機会がなさそう…という方にはぜひお試しいただきたいっ!
特にこのシシカバブはミントのソース(!)と散らしてあるパクチーとの相乗効果がバツグンなのです。
定休日は特になく、毎日ランチタイム・ディナータイムと営業しています。
ランチタイムはお得なセットメニューが色々選べますし、アラカルトも注文できるようです。
個人的には、お店のテレビでインドポップの最新ヒットチャートを知ることができるのが激しく嬉しいポイント。
おわりに
ハリマさんは、ちょっとした食事程度なら一人当たり2,000円程度でおさまります。
それでこんなに幸せな気分になれるなら安いもんですよ(笑)
店員さんの接客はもちろん、何よりサグカレーを始めとした料理のどれを頼んでも美味しいからなんですよねぇ。
少しだけアクセスしづらい場所ではありますが、上野駅からそんなに遠くないので、ぜひ一度は行ってみてくださいね!
関連記事
おしまい