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都心のモスク「東京ジャーミィ」のハラルマーケットとトルコ式カフェ【代々木上原】

メルハバ(こんにちは)、DEKAEです。

ムスリムフレンドリーの施設やレストランが増えてきたとはいえ、日本人にとってまだまだ未知の部分が多いイスラム教。

信者にとって最も重要な宗教施設がモスクですが、これが日本にも思いのほかたくさん存在します。

中でも東京・代々木上原にあるモスクは一般にも門戸を開く貴重な場所!

今回はそのエキゾチックな礼拝堂や売店に潜入、束の間の海外旅行気分を味わってきました。

東京ジャーミィ Tokyo Camii

概要

代々木上原駅から徒歩5分程度、井の頭通りに忽然と現れるのが東京ジャーミィ。トルコ共和国大使館に所属するオスマン様式のモスクです。

元となる礼拝堂が建てられたのは1938年に遡るようですが、現在の様式による建築が完成したのは2000年のことでした。

日本最大のモスクで、ちゃんとイマームさん(指導者)も本国から派遣されているそうです。

内部には「トルコ文化センター」も併設。イスラム教やトルコの文化について日本人に広く伝える役割も担っています。

案内板には一般の方も自由に出入り可能な旨が書かれています。

歓迎されているけれどなんとなく立ち入るのに躊躇してしまう…

が、実際潜り込んでみると見学者の多いこと!一瞬びっくりしたものの、これならアウェイ感なく安心です。

トルコ文化センター

モスクの1階は文化センターとなっており、書籍や展示を通じてイスラム教やトルコについて学べるようになっています。ワークショップなども開催しているもよう。

「お清め場(トイレ)」も1階にありますが、入ってみてびっくり!足を洗うためのスペースが広くとられているのです!

殿方用に必ずあるアレはなく、用を足すのはすべて個室です。日本にこんな場所があったとは…

デーツの試食とお茶のコーナーもあって親切。イスラム教って行き会いの旅人であっても厚くもてなす文化があると聞きますが、まさにそんな感じですね。

トルコに行くと至る所でチャイ(お茶)に呼ばれるというので、私も呼ばれてみたいというのが密かな夢です←

土日祝の14:30からは1時間弱のガイド付きツアーにも参加できるみたい。予約は必要ないようなので、次回はそちらに参加してみたいと思います。

礼拝中は1階が閉まっているようです。

礼拝堂

2階の礼拝堂も自由に見学可能!毎日10~18時に一般開放しています。

イスラム教ってなんとなく閉鎖的なイメージを持っていましたが、日本だからなのか?かなりオープンで驚きます。

ただしそこは宗教施設、ドレスコードがあるのでご注意を。男女ともタンクトップ・短パンなどの露出が多い服装はNGです。

また女性は頭にスカーフを巻くことが義務付けられていますが、こちらは礼拝堂入口で借りられますよ。

お寺・神社・教会はしょっちゅう見学していますが、イスラム圏を訪れたことがないためモスクに入るのは初めてでした。

内部はまさに豪華絢爛!高~い天井にはアラベスク的な模様が描かれ、ステンドグラスから美しい陽光が降り注ぎます。

華美な装飾で威容を誇るのはどこの宗教でも共通なんですね~。

いくつかの注意を守れば写真も撮影可能ですが、ブログなどに掲載するのはよろしくないそうなので控えます。

礼拝直前には、あの怪しいアザーンの声が響き渡るのでしょうか…

ハラルマーケット

1階の奥がハラルマーケットになっています。

これがけっこう広く、小型スーパーマーケット程度の規模はあるかと。品揃えも魅力的ですっごいテンション上がる

トルココーヒーを煮出すための茶器!500円なら買おうかな…とちょっと迷ってしまう手頃感です。

乾燥のレンズ豆やひよこ豆も売ってました。店長オススメだそうです。

美味しいですよね〜!多分戻して使うのが面倒だろうなと思って買うのはやめときましたが。

フードプロセッサーがあれば自宅でフムスも作れるのかな…ゴクリ。

こちらのポップにはわざわざ「わたしの」と書いた紙が貼ってある…ってことは店長のオススメじゃないんかー!

各国から取り寄せたスナック菓子もバラエティ豊かですよ〜。こちらはメイドインターキーのデーツクッキー♪230円です。

しっとりタイプで優しい味なので、小さなお子さんや具合が悪いときでもいけそう。口中の水分吸い取られますが(笑)

同じ種類のいちじくクッキーもありました。

乾燥ハーブ類です。1本138円…え、やっす!近所のスーパーで売られている似たような瓶より数十円安いんですけど!

この手のお店の輸入品って法外な値段がついていることがほとんどなのに、こちらは良心的ですね〜。

ヤバい、トルコ直輸入のガム(100円)ですよ。

数種類あった中から「ダイナミック・スティック・ファンキー」をチョイス。もうヤバい予感しかない

ショップはクレジットカードや電子マネーに対応していますが、「ガムだけ現金でお願いします」とのことでした。

中身は意外とちゃんとしてた。←

甘すぎない爽やかなシトラスで、いかにも外国製!みたいな強烈な味ではありません。持続性も悪くなく(むしろ長持ちする)、なかなか侮れないクオリティ…

でっかい固形石鹸、その名も「アレッポのソープ」!

どうやら難民としてトルコに渡ったシリア・アレッポの石鹸職人たちが、トルコで再び石鹸造りを始めたようです。

石鹸素地がオリーブオイルとローレルオイルのみで出来ているという触れ込み。いかにも効きそうな不揃いカットに謎の刻印で、期待できそう…

この石鹸いくらだと思います?450円ですよ!この手のものにしては非常にリーズナブルでは!!

使ってみたよ→コスパ高しっ!アレッポの石鹸で驚異のとぅるすべ肌を手に入れた

エクストラバージンオリーブオイル使用の高級版もありましたが、それでも600円程度でした。

全然知りませんでしたが日本でも人気商品なんすね。あちこちで売られているほか、有名どころの通販サイトにもありました。

てなわけで、なんか安いのでいろいろ買っちゃった。

このほか興味深かったものとして…ハラルの冷凍肉やケバブ、謎すぎる香水、イスラム教徒のおじさんがかぶっている帽子、豆本サイズのコーランなどなど。

インドネシアやバングラディシュから輸入されたものも多いのは理解できますが、その隣には唐突に辛ラーメンが並んでいたりと、とにかく突っ込まずにはいられないものばかりです。

毎日10〜19時営業で来店ハードルは低いですが、面倒な方にはネットショップもありますよ。

東京ジャーミイ ハラールマーケット オンライン・ショップ

ユヌス・エムレ カフェ Yunus Emre Cafe

モスクの隣は「ユヌス・エムレ トルコ文化センター」という別の建物になっています。

こちらは世界各国に構えるいわゆる「インスティテュート」の日本支部。ここでトルコ語や各種文化活動の講座を受けられるようです。

2階にはカフェもあり、礼拝堂から連絡通路でアクセスできるようになっていました。

「どなたでもご利用いただけます」とのことだったので、覗いてみましょう。

店内は学食のような雰囲気で、さまざまな書籍を手に取りながら気楽に過ごせる雰囲気です。

おっ!かの有名なエルトゥールル号。

カウンターには珍しげな食べ物が並んでおりますが、札がないので正体不明です。

奥でキャベツを千切りしまくっていたトルコ人っぽい店員さんを呼び、値段を尋ねると「デザートは全部400円」とのこと。

トルココーヒー(300円)と気になったデザートひとつを試してみることにしました。

注文は券売機で食券を買うシステム。しかし、何をどう買えばいいやらさっぱり分からない超適当な券売機なので、店員さんに教えてもらわないと無理です。笑

この日にいたお兄さんは日本語ペラペラなだけでなく、コーヒーを淹れながら英語でも電話していて…グローバリゼーション…

用意できたらカウンターに取りに行きます。

受け取ると、お兄さんはキャベツの千切りを続けるため奥に戻ってしまいました。もはや家庭的ですらある

美しいカップに入ったトルココーヒー!サイズ・苦さともにエスプレッソのようですね。

こういうのってもともと激甘なイメージでしたが、こちらのは無糖でした。もしや日本ナイズされているのであろうか。

ていうか「上澄みだけを飲む」で正解でしたよね?3口ぐらいで飲み終わってしまいましたが!笑

そしてデザートが

たこ焼き?

マフィン的なものにチョコレートソースがかかり、青のり…ではなくピスタチオで彩られた一品です。

まぁ想像通りの味ですが(笑)中にデーツか何かの果肉が入っており、酸味が全体を引き締めていました。

名前が分からないんですが、これはトルコスタイルのデザートなのでしょうか。

何度かお邪魔している日本橋のフレンチ、ラ・ボンヌ・ターブルさんでは食後に必ずたこ焼きに見立てたフォンダンショコラが出るんですが、それに驚くほど類似しているという…恐るべし世界三大料理←

ともかく、だだっ広い空間のわりにお客さんが少なくて快適。予備の椅子が山積みされているので大勢で押しかけても大丈夫という、なかなかの穴場でした。

セルフなので店員さんも完全放置してくれるし、めっちゃ緩くて楽です。

メニューには軽食のようなものもあったような。ランチセットもありましたが、1,500円とまぁまぁお高めです。

ユヌス・エムレ カフェ食べログ

営業時間・定休日などは謎です←

おわりに

最初こそおっかなびっくり入った東京ジャーミィでしたが、礼拝堂の絢爛たる装飾の美しさには思わず目を見張りました。

ハラルマーケットやカフェも楽しかったし、予定以上に長居しちゃった…。

そして、ただでさえ興味しかなかったトルコへの思慕が爆発。「飛んでイスタンブール」を熱唱しながら練り歩きたい…

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おしまい